幾ら相手が自分の家の娘だからって、ここは侯爵家。伯爵夫人が、それも借金を肩代わりしてもらった分際で、勝手を通せる場所ではなかろうに、なんで継母はこんなに強気なのだろうか。嫁交代の件だって、侯爵の選ぶ権利を完全無視だし。
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幾ら相手が自分の家の娘だからって、ここは侯爵家。伯爵夫人が、それも借金を肩代わりしてもらった分際で、勝手を通せる場所ではなかろうに、なんで継母はこんなに強気なのだろうか。嫁交代の件だって、侯爵の選ぶ権利を完全無視だし。
妹の結納金に手を付けて婚約破棄に追い込むとか、訴えて良いレベルじゃないか。デボンが妹を修道院にやったのって、口封じのため? ばらされたら体面が悪いもんな。そんなクズとつるんでいるソフィアもよくわからない。家柄良くて美人で、魔法師でもあるのだから、再婚相手には事欠かないだろうに。
……まあ、嫁が気に入らないなら最悪、愛人を作れば良いんだもんな。レシュアンと自分は恋人だ、と誰もが思っている事に安心して、何もしなかったライアンが悪い令嬢同士の揉め事に王族が一々首を突っ込んだ結果、何をやってもマルソーが悪く言われる状況が助長されたと思うのだが、レシュアンが婚約者であれば、ライアンが口を出すのは当たり前だし、マルソーに罰を下す事もできるわけで、一体今まで何をしていたのか、結構不思議。
アランのリミッター解除、は良いとして。
いや、あの、カロルさん? 夫婦としてというのは、つまり、後継者作りも含まれると思うのだけど、え、本気で何もないの? 嘘でしょう? 王族の義務とは一体。それこそ誰か進言しろよ。
カロルさんよ、外交が……何だって? 立場上、カロルが儀礼的な事にばかり目を向けて、もっと外向きの活動しろ、と不満を鳴らしていたのはしようがない面がある。とはいえ、ヴェラの働きについて、分かりにくいけど凄く大事な事をしているんですよとか、御注進できる人はいなかったのだろうか。惜しい人を切り捨てたものだ。
カロルとしては、自分の事など忘れて、早く次の人生のスタートを切って欲しい、という意図もあって、敢えて辛辣に離婚を告げたのだろうが、坊っちゃんだから、その弊害に気付かなかっんだろうな。世の中には忖度というものがあるのだと、これで学んだな。
ヴェラが何年も掛けた修練を数ヶ月でやろうというのだから、それは溜め息も出る。婚約破棄物っておしなべてそうだとは思うけど、俺は愛に生きるんだ、とか言って(この作品は違うが)婚約破棄しちゃう人って、結果的に、恋人に対して誰よりも厳しい要求をしている。それに耐えられる相手なら問題ないが、そうでない場合があまりにも多過ぎる。
真面目なヴェラの事、時間さえあれば必要事項の引き継ぎぐらいしただろうに、その暇も与えなかったのかと思うと、本当に裏方を舐めている、どいつもこいつも、と言いたくなる。
あれ、離婚は王子の本意ではないって事? それならそう言えば良いものを、君が悪役振ったせいで、元嫁はあんな境遇だぞ。幾らなんでも、侍女ぐらい付けるだろう、と高を括ったのだろうし、一人暮らししている事はアランも驚いていたしな。ヴェラから復讐発言が出たということは、あそこは元々、家族関係が良くないんだろうな。
派手なパフォーマンスばかりしていれば良いというものではなかろうに、裏方を馬鹿にしていると痛い目に遇うぞ。これ、主人公がいなくなった結果、城の仕事が回らなくなるパターンだよな。
活動内容が地味だっただけで、ヴェラに然程失点があったとは思えないが、それでも家族はあの態度なわけね。理由がどうとかより、離縁されたという一点が問題なのだろうか。再婚の自由を与えられたところで……いや、実質勘当されたようなものだから、結婚相手は本人の好きに決めて良いという事になるのだろうか。
慈愛の意味が分からん。
記憶喪失の侯爵様に溺愛されています これは偽りの幸福ですか?
040話
第17話 勇気(1)