鞭のくだりで吹いた。いやあ、妄想が捗る、理想の旦那様じゃないか。
で、「話が違う」って何? この婚約の裏には何があるのだね?
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628位 ?
鞭のくだりで吹いた。いやあ、妄想が捗る、理想の旦那様じゃないか。
で、「話が違う」って何? この婚約の裏には何があるのだね?
爵位で言えば、伯爵と子爵。ようやく子爵、と言うけれど、それでも子爵。1段階しか違わないし、愛のない結婚が当たり前の貴族社会で、顔が良いの悪いのを言うのって、究極的には無意味。ブスではなく、単に地味なだけならどうとでも改良の余地はあるし、令嬢達はくだらない事をする前に、真面目に婚活しなさい。
人の足を引っ張るしか能のない、それこそ、あの父親の娘である事しか価値のない千代が、何を言っているのか。幾ら財産があったって、彼女が嫁では、家の中はしっちゃかみっちゃかになると思うよ、お母様。単に家同士のつながりが欲しいだけなら、結婚に拘る必要もあるまい。会社間で業務提携すれば良いだけでは?
母親をごまかすための、飽くまでも婚約者の振りだったのに、どんどん外堀を埋められていくな。使用人一同が乗り気過ぎる。
やっと出来た友達。信夫が奈々子に執着するのは自然な事だし、こういう場合の対処法が分からないのもしようがない面はあるが、絶食の前に一言謝ろう。プイッじゃないんだよ。
キッペンベルク夫人は暇なの? 個人でやってる家庭教師の伝なんて調べるなよ。
この町にいる限りこういう雑音は続くから、留学できるならそれに越した事はないが、フリデリーケの病気が発覚したら、ますます留学どころではないよな。
モーリッツ、一瞬見直したのに、別に心を改めたわけでもないのね。はあ。もう1人の彼女にも振られたら、流石に懲りるかしら。金では買えない人の心もあるのよ。
仮にイザークが辞退したとしても、例の楽団の先生が了承しなければ、モーリッツは演奏できないのだという事を、キッペンベルク夫人は分かっていないのだろうか。かえって恥を掻くだけだぞ。
こういう夫人の行動を放置している夫も、息子達もどうかしている。不公平はどちらだ。
イザークが演奏会を辞退すれば、モーリッツが後釜に収まれるという、お母様の謎思考。茶会で先生に言われた事を理解していないのか。
モーリッツも、レーゲンスブルクの件を黙っていたのが悪いように言うが、逆に、なんで教えてもらって当然と思うんだ。自分とフリデリーケが金でつながった関係だから、自分から何も言わなくても、イザーク関連で自分に不利な事があれば伝えて当然、と思っているの? 甘え過ぎだろう。そういう考えがあるなら、それこそ最初から言って欲しい。そしたら、フリデリーケは最初から、こんな風に君の家に出入りしなかったよ。
お姉様、妙にゲルトルートに構うなと思ったら、そういう。含蓄が深い。
モーリッツを見ていると、なんだか悲しくなって来る。気に食わない奴に張り合うにも、好きな女に言い寄るにも、金と権力をちらつかせないといけないところが。多分、根はそんなに悪い子でもないのだろうが、他のやり方を知らないんだろうな。母親があの調子で甘やかすから、自力でどうにかするという発想がないのだろう。この親子は、いずれ衝突しそうな気がする。
マリエル・クララックの婚約
004話
第2話(2)