1.0
驚きの令嬢
似通った令嬢ものが多い中、ストーリーの設定としては目新しく、面白そうだな、と読み始めた本作。
率直な感想としては、後にも先にも主人公フェリアに全く共感できなかった。
序盤で周りの騎士たちと打ち解け、好かれていく辺りまでは良かった。
王様に会った辺りからフェリアの言動が次第に気になり始め、ティーパーティ、お茶の選考会での他の令嬢への態度で、完全に脱落した。
おそらく、型破りで親しみやすく、明朗快活で才知に富んだ令嬢、というような設定なのかもしれないが、
描かれる様子は、傲慢で上から目線、嫌みなマウント令嬢で、突然みんなの前で大岡裁きを繰り広げる。
それを引き立てるためか、他の令嬢は必要以上に稚拙に描かれる。
王様は王様で、徐々にフェリアに惹かれる過程がストーリーの主軸になるのかと思えば、序盤で恋い焦がれる様子。
更には他の令嬢へ非礼な態度でフェリアを盲目的に礼讃。
これでは他の令嬢にとって茶番でしかなく、二人で勝手にやってればとしか思えず。
作画や設定は悪くないので、残念。
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31番目のお妃様