4.0
読み進めないと面白さはわからないかも
最初の方はつまらないと思う人もいるかもだけど、執着系兄貴がどんどん異常な行動取っていくあたりから
面白くなっていきます。
ただ個人的には読み進めるほどに、亮にイライラしっぱなしで
「こいつマジバカ過ぎじゃね?」と思いながら読むことになって読みたい気持ちと亮に対するストレスとで
複雑な気持ちもありつつなんとか読了しました。
いい子には違いないよ、確かに。でも、あの年齢だよ?小学生みたいで(特に思考が)違和感よ。
24~5歳にもなってるのに、兄貴が口にキスしても、必要以上のべたべた触り放題でも
「昔からこうだから」なんて、それを全くおかしいとも思わず
兄貴の言うことは怖いってのもあるけどなんでも聞くのも
「だとしても変過ぎ」であるが故、何回画面に向かって「いや、お前さぁ」「おかしいだろうよ、馬鹿が」と
悪態つくことになったか・・・。
さらに大人になった清二の甥っ子・光も冷静に物事を判断できる性格じゃないので輪をかけてイライラするシーンも何度か。この子は子供の頃から可愛げがなかったので私は元々好きじゃなかったけども、
途中でこの子と清二の助手の話になるけど、正直どうでもよかった。
この子の出自も生い立ちもいろいろあるにせよ、大事にしてくれた清二の邪魔しか結果的にはしてなくて。
まぁ、兄貴は親父そのものになってしまった、彼もまたちゃんとした愛情を親にもらえなかったから
一方的なのが彼にとっての「普通」になってしまうけど それを「愛」と思い込み、相手にも同じものを求めるってさ、
おかしいんだよ。
それで相手が愛情を持つかどうかは別問題なのにそれが理解できてないっていう。
根本的に間違ってんだよな。秘密の間柄の馨なんかもそうだけど。
だから兄貴も最終的にはいよいよ「清二を消しさえすれば自分のところに戻る」と勝手に思い込んで清二をコロそうとするけど(単に凶悪犯的思考だな)
亮が助けて代わりに怪我をさせてってさぁ、そんなのに愛なんか感じるわけないだろ。
とは言え、そういう執着はダメで自ら離れた方がいいと決断しただけまぁ良かったというべきか。
あんなおかしな男を思い続けた漣も違う意味で凄いけど、ようやくいい関係になれそうで良かったっす(棒)。
あと清二くん、彼はもう生い立ちだけでも悲惨なのに、こんな大人になっても痛い目に何度かあって気の毒・・・。
-
0









少年叙事詩