5.0
人と人の関係性を考えさせられる作品です
作家である主人公が常にお仕着せがましくないやり方で、情に流されたりもせず、それでいて冷たく映らないようにと両親に先立たれた姪との関係性を築くところが興味深かった。姪を子供扱いせず、対等の人間として向き合っていて、清々しい。
姪の学校生活の色々も、作品の中で大きなウェイトを占めるが、その都度迷ったり困ったりしながらも彼女が考え、選ぶところも良い。
作中では姪のクラスメートで医者を目指している女の子が、以前発覚した受験の性差別に関して憤るところが印象に残った。本来、あってはならないことだ。2度と、絶対にこんなことが罷り通ってはならない。
公に社会を批判することは、ましてマンガの中でそんな真摯なメッセージを描くことはなかなか無いのに、なんとかっこいいんだろう。
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違国日記