かなり前のことですが、薬物中毒の特集で薬に手を出した人がモザイク付きでインタビューを受けていました。
その人はある日、お腹が空いたのでお湯を沸かしてカップラーメンにそのお湯を注いだそうです。次に気が付いたときには、そのカップ麺にはたくさんのアオカビが生えており、とても食べられる状態ではなかったそうです。
お湯を注いだカップ麺がアオカビだらけの状態になるまで、相当時間が経っているはず。しかしその人には、その間の記憶はまったくなかったのだとか。その人は、カップ麺がアオカビだらけになるまでの時間を、どんな風に過ごしていたのでしょう。この話をテレビで見たとき、めちゃめちゃ恐ろしいと思いました。
唯人くんに執行猶予付きの判決が下り、売人に再び声をかけられたとき、唯人くんを含めた周囲の人たちは、全員長袖にジャンパーという寒そうな格好をしています。しかしひだまりクリニックからの留守電が入った場面では蝉が鳴いており、季節は明らかに真夏。その間の唯人くんに関する描写はありません。これは要するに、そこまでの唯人くんの記憶がないということ。
描き方が上手だなぁと思いつつも、薬物中毒の恐ろしさを改めて実感させられた場面です。
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Shrink~精神科医ヨワイ~
159話
第70話 薬物依存症②後編(2)