1.0
残念
ジルが尊敬し信頼していた、賢くて優しい兄の第二王子。その正体であるアンジュさんの75話での告白を聞き
幻滅してしまい、この先を読む気持ちがなくなりました。
アンジュさんの母である第二夫人が王座に妄執し、王位継承権を持つ息子に期待、自分の野望を果たす為、
ジルの母を他の夫人と共謀して殺害、更に殺害した仲間である他の夫人達を裏切って暗殺者として告発。
野望が成功したかにみえた矢先、自分の罪の重さに耐えきれずおかしくなり衰弱死。しかもその死の間際迄、
王位に固執し続けた母の姿に、自分自身が、王位継承権を持つ子供が、人を狂わせ駄目にすると、
王位を継ぐ血統が嫌になったアンジュさんの気持ちはわからなくもありませんが、、
ジルが暴君になってしまったのは他でもない、アンジュさん自身がジルになげかけた言葉「悪魔の子」です。
母を看取る迄母の罪を知りながら、幼いジルには何も言わず、優しい兄を演じていたのもアンジュさん自身。
全部事情を知りながら、よく笑顔をむけ、優しく出来たものだと、読んでいて信じられない気持です。
75話で、その話を聞きながら、全てを良くとらえて好意的に聞いているラシェリにも幻滅しました。
いかなる理由があろうとも、人の心を、人生変える程傷つけていい理由にはなりません。
しかも、自分も「悪魔の子」に含まれるのに、何の説明もなく、誤解する様な一方的な言い捨てで去っています。
いくら母親のした事でも、ジルに対し謝罪の気持ちはないのかが疑問です。
そんな事をしていながら更に、いくら兄でも又「試させてもらう」とは、何様なんだと思いました。
ジルとラシェリが4人の子宝に恵まれて幸せになったとレビューで知りましたので、それで満足です。
投稿者さん、結末を知れて助かりました、ありがとう。
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国王陛下、あなたを教育いたします