5.0
発言と責任
かなりの、良作品。
ネットリテラシーを学ぶのにも中学生くらいから読ませたほうがいいのではと思う。
大半の人が、発言には責任を持とう!と中学生くらいから教わるのではないだろうか?
むしろ幼少期から 悪口は言ってはならないよと教わるのではないだろうか?
顔の見えないネットだからこそ、普段のストレスの捌け口にと罵詈雑言を書きなぐる層が一定数いるが、これからの時代、個人情報との紐付けはもっと確固たるものとして扱われていくであろう。無記名の無責任の誰かになりすますのは何にしても無理だということをしっかりと作品に反映していると感じる。
芸能人然り著名人や政治家はある程度の事務所や会社がバックに付いているのだから、この手の有象無象な悪意を持つ当事者へはバンバン情報公開請求をし、民事で叩いてほしいところだ。
また個人であっても、30から50万程度で安心安全を買えると考えられるのであれば、弁護士ないしは社会労務士を頼るといい。
作品としてはかなり勉強になるし、ところどころ軽やかさもあり、重くなりがちな内容ながら落とし所をしっかりと提示してくれるので、読む価値が高い。
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しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~