5.0
変わったのは性格ではなくて意識
昔好きだった漫画家さんの絵柄に似ていたので、なんとなく読み始めました。
最初はよくある人生やり直しストーリーだなと思ったので、無料分だけ読めばいいやと思ったのですがはまりました。
自分の以前の人生で何が間違っていたのか反省し、自分で新しい人生を切り開いていこうとするビアンカはとても魅力的です。
以前のようにかたくなに自分の殻に閉じこもるのではなく、自分にできることを模索しながら取り組んでいくことで周囲の状況も変わっていきます。
ビアンカが使用人の女を鞭で打ったことをひどすぎるという感想がありましたが、身分制度を背景にした貴族社会であれば主人に口答えをしたり、あるいは主人の機嫌が悪いというだけで使用人が鞭で打たれるというのはめずらしくありません。
ビアンカはザカリーと本当の夫婦になっていないことや子供がいないことで使用人や領民から軽く見られていますが、ザカリーがビアンカを妻として認めている限りビアンカはれっきとした領主の奥方です。
使用人の女が大勢の人の前で、自分の方が奥方より上であるかのような発言すれば縛り首でもおかしくありません。
また女がいつの間にかほかの貴族の奥方の侍女になっていましたが、領民は領地同様領主の所有物という扱いになるので、勝手に領地を離れれば流れ者(国籍や戸籍がないような状態)になるので、まともな貴族が雇うとは思えませんが、ストーリー上しょうがないのかなとは思いました。(多分今度こそ縛り首かなと思いますが。)
まだ半分くらいしか読んでいないのですが、これからの展開が楽しみです。
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結婚商売