4.0
意表をついてくる、飽きません
はじめは、この作品には、人間臭さなど無いと思っていた。ただ無機質で、スリルとかサスペンスとかミステリーとか謎解きとかホラーとかだけかと。
だが、不覚にも、涙を流してしまった場面が幾つかあった。
最初は嫌な奴だと思っていた戸崎が、実は、全ての行動が最愛の恋人の為だったこと、身の危険があるのにも関わらず永井たちの為に裏で動いてくれていたこと、かっこよかった男たちの勇敢な死、永井側の男たちの厚く固い結束、彼らの強い信念と覚悟、田中と下村に芽生えた絆、強い友情…など、意外にも多く盛り込まれていた。
しかし、なんといっても、永井と佐藤の熾烈な頭脳戦バトルが、この作品の真骨頂だろう。最終局面まで、ハラハラさせられます!飽きることはありません。面白いですよ。
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亜人