5.0
永遠の名作
無料の二話?だけで終わらせたらは勿体ない、珠玉の長編です。皆さんに読んで欲しい...ただ、コマ割りで読むにはちょっとしんどいし、きめ細かい絵が粗くなってしまっていて残念です。
ページ全体が映えるデザインがきれいな作品なので、紙媒体を手にして欲しいと言ったら、ここでは本末転倒でしょうか(笑)
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従兄が持っていて、中学生のときに初めて読みました。初めは笑いながら読んでいたのだけど、3巻目では目が腫れるほど泣かされました。どうしても欲しくて自分でも購入、級友に貸して洗脳。仲間内でも麦チョコをみんなで「もぎゅもぎゅ」食べてみたり、ダミアンの足音を口真似しながら歩いて爆笑したり...思い出の漫画です。
※小編「森には真理が落ちている」もまた、私にカメ好きを刷り込んだ名作。傍流にいる人間の哀しみと愛しさを描き出す名手の川原先生ならではの、心暖まる作品です。
身の丈に合わないと思うような環境に身を置いても、受け入れ、ルールに従い、役割を果たす。そんな生活のなかで出会った「庶民」3人で結んだ友情が、彼女達の青春の日々を産む。ドタバタしながらも、仲間や身近な大切な人達の心の内に思いを馳せ、言葉に出さずとも思いやりを示し、いたわりを忘れない。
笑いも涙も学びもギュッと詰まったストーリーのなかにお気に入りのシーンはたくさんありますが、春の陽光を感じるようなラストシーンは、大好きです。川原先生がヒロイン3人(と見守った保護者3人)を労い、未来の彼女達の姿を読者の想像に委ねるような...
また、この3人の「その先」そのものは簡潔に纏められていますが、それぞれに落ち着いた「愛」が決して結婚だけでなく、また働き方もそれぞれであることがまた素敵です。
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