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もどかしい二人
ドロシーは書類だけの結婚をした相手に3ヶ月も会えず。
自分自身は結婚なんてどうでもいいと思っている方だけど、世間体はそういうわけにもいかない。
一応は侯爵令嬢だからだ。
とは言っても普通の令嬢と違うところは、薬学をもっと極めたいと思っていること。
ポーション作りで暮らしていければいいかな。と思っている。
だから、研究室にこもってしまい、側から見たら、引きこもり。
その相手は第2王子のルーシャンだ。
彼もひねくれ王子とも言われるくらいに、社交界が嫌い。
でも、勇気を出して会ってみたら、なんとなく気が合いそう。
離婚前提でいいから、という変な条件にもうなずいてしまう。
ドロシーは、容姿がいいと褒められるたびに、妬まれてきた。
ルーシャンは、容姿と地位にばかり目がいってしまって、捻くれるようになってきたわけで。
ある意味、似たもの夫婦。
ドロシーも1年だけという条件を出したけど、一緒にいるうちにその前提が崩れてきて。。。
本音を隠して言い合うくらいなら、素直になればいいのに。と思うのですが、人間不信になっている二人には、難しいようです。
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殿下、離縁前提の結婚生活、いかがですか?