5.0
2人の雰囲気が好き
BLを普段読まない人でも楽しめる作品だと思います。主人公の2人は同性愛というよりか恋愛対象として好きになった人がたまたま同性だったように感じます。
今まで同性を好きになることがどういうことか考えてもみなかったけれど、ヤマトとカケルに出会って初めて気づくことが多かったです。
ヤマトはたぶん、カケルが女の子だったとしても好きになっていたと思います。そうであったならすんなりいくことなのに、カケルが同性であったために相当な葛藤があって苦しんできている。タイトルに表現されているように、好きだという気持ちを伝えることが出来ない苦しさに胸が痛くなりました。異性であっても、今の関係が壊れたら?と悩むことは普通なのに、これが同性で親友だなんてハードル高すぎです…
自分が気づかなかっただけで、もしかしたら身近にも現実でこんなふうに気持ちを隠して苦しんでいる人がいるのかもしれないと思うキッカケにもなりました。
またカケルも完璧すぎるヤマトと平凡な自分を比較して自信が持てずに悩んだり…
自分の高校時代ははるか昔のことですが(笑)
久しぶりに心がキュッとしめつけられる気持ちになったり、ほんわかしたり、2人の距離がどんなふうに縮まっていくのか、これからが楽しみです!
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君には届かない。