紫 杏子さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全106件
  1. 評価:4.000 4.0

    NEW
    ハマれそうなんだけど

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    只今14話を読了。

    ヒロイン誉は高校1年生。
    入学式前日にたった一人でシェアハウスに越してきた。
    当たり前だけど、未成年。
    ママはというとまぁこれが自分勝手というか奔放というか正直というか
    そう自分の生きたいように生きてるような人で、小さい頃から結構苦労が絶えなかったけど
    誉は自分の母親が嫌いじゃないみたいだ。
    可哀想と言われる度に違和感を感じるような女の子で、早くに父を亡くした私は共通するような思いもあってなんか応援しちゃう。
    私自身、無暗に可哀想って言われたくなかったので。

    さて、このシェアハウスに居た柳さんと恋愛をしていくんだと推察するも
    彼女はまだ高校1年生。柳さんは若く見えても立派な大人。
    どんなふうに展開していくのか、それともいかないのか分かんないけど
    取り敢えず、私としては柳さんのビジュアルもちょっと皮肉っぽい言動も
    それに隠された優しさにも結構ハマって興味深々。

    青春の入り口に立ってる誉が、ほんのちょっとの間に女の子の顔になっていったところも面白さの一つだし、
    一緒に暮らすシェアハウスの人達との関りも関心があるかな。
    そしてこの先出て来るのか、そうじゃないのか。
    このシェアハウスのオーナーが誉のママのキャバクラ時代のお客様ってのが気になる。
    誉ママにもオーナーにも真っ直ぐに誉に言えない何かが有るのかと勘ぐったり、
    柳さんも本当は誉ママを知っているんじゃないのかって探りたくなったり、
    意外と忙しく想像している。

    だからしばらくはきっと面白がって読めると思っているところです。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    どんな年代の人にも

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    弓弦と花の命がけの恋に心が震えました。

    小さい頃のまだ恋とも呼べない関係。
    別れなければならなかった経緯。
    弓弦の本当の父親や義母との確執。
    再会した時、弓弦の喧嘩三昧の後女の子を抱きまくっていたことなど。

    それでもどんなことがあろうとも弓弦を想い、揺るがなかった花の一途な愛。
    見た目からは想像もできないほどの強さと、そこからくる優しさ。

    花を通して自分の生活を見つめ、そして自分を取り戻していった弓弦。
    花を愛することで強くなるがその分弱くもなる弓弦。
    愛はもろ刃の刃だった。

    二人の背景や性格が丁寧に描かれ、周りの人物も丁寧に描かれている。
    その中でも弓弦が上京してきた頃、お互いを支え合ったルカ。
    大怪我をさせてしまった昴の事など、読みごたえは十分です。

    ほぼ2年間だけど、中身がとても濃くていろんな出来事を通して二人の絆は強くなっていく。
    花の異母弟の光くんの存在が、花と弓弦をいい感じに繋げてくれた。

    ある日昴絡みで偶然弓弦は花に大怪我をさせてしまう。
    花は意識が戻らず、弓弦は死ぬほど自分を責め、消えそうになるが、目覚めた花は弓弦を欲します。
    花は弓弦から預かっていた合鍵で、弓弦の部屋を訪れ彼を待ちます。
    そこへ昴にぼこぼこにされた弓弦がやっと帰って来ます。
    本来なら弓弦の女性遍歴やこの怪我の事など聞きたい事は沢山あると思うのに、それを全て受け入れ弓弦を愛する花に感動すら覚えました。

    お互いが強く求め合い、抱きしめ合い、やっと心からの愛を貫き結ばれます。
    もう、涙なくては読めませんでした。
    花が可愛くて、弓弦が悲しくて、二人が切なすぎて泣けます。

    花は自分の将来を看護師になることで、弓弦を支えていきたいとも思ったでしょう。
    弓弦はやっと医師になることを選択します。
    だけど自分の故郷にある国立大を選びました。
    ここにも弓弦の頑固さというか意地が垣間見えたような気がしました。
    「迎えに来るから待ってて」と言う弓弦にきゅんときました。

    最終回、ルカとの会話が大部分を占め、花の存在が希薄でした。
    ここはやっぱり花でしょう。
    抱きしめてキスくらいして欲しかったな。

    五年後の番外編も見つけて読みました。
    先生、どうかそのあとの続編あるいは番外編を是非お願い致します。

    こんな素敵なお話を本当にありがとうございました。
    いい年をして夜明かししました。

    • 8
  3. 評価:5.000 5.0

    彼の誠実さが素敵。

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    美月28才は芸人になる夢を持ってた年下の彼から、先輩芸人の彼女を妊娠させちゃったから別れようと言われてしまう。
    二人で大阪に転居し、彼の夢は自分の夢とばかりに、仕事も辞め付いていくつもりだった。
    その為、彼氏どころか住む場所も仕事さえも無くして、途方に暮れる。

    が、世の中は不思議なものであんなに落ちまくってた選考だったが、
    超有名大手会社に何故か通過。
    面接まで漕ぎつける。
    これが1話のあらすじ。

    人生は本当に面白い(これって漫画なんだと言う事を時々忘れる私)
    美月は面接を受けるために会社を訪れ、エレベーターに乗るのだが
    この中に自分の人生を左右する人と初めて出会う。
    で、何故か面接で失敗したにも関わらず採用となるのだが。
    その上司『最上正義』はまるでこの名前の如く、誠実で正直、その上正義感も責任感も強く、仕事もスタイルもお顔も良くて、ただ見ている分には文句の付けようもない人物だ。
    だが~その実一本気で頑固で融通が利かず、ニコリともしない厳しい人だった。
    そしてあろうことか彼の専属秘書となってしまい怒られまくる毎日を過ごす。

    最初は何だこれっ。ただ厳しいだけじゃんって連続だったが、時折見せる正義さんの優しさや意外な一面を見るにつけ
    この人って本当は凄く心の柔らかい温かい人なんだと、美月が惹かれていくのと同じように私も彼に傾倒していった。
    読み進めるにつれどんどん、内容が心温まるお話になっていき、二人は愛し合い結婚するのだが、お話の端々にほろっとしたり、きゅんとしたり、納得させられたり、なんて素敵な人達だろうと思わずにはいられなかった。

    最終的に彼女が妊娠し、可愛い子供が生まれるのだが、最終回の最後の最後まで正義さんの温かみが感じられて課金しても何の後悔もない。
    自分の愛した女性をこうやって思ってくれたらどんなに幸せだろうと、多分読んだ方はみな思ったのではないだろうか。
    自分本位ではなく彼女を思いやり、彼女の立場になって寄り添ってくれるそんな男に出会いたい。
    もう遅いけど(だから漫画だってば)

    この先、心がギザギザした時はきっとこれを読みに来る。
    そんな気がするお話でした。
    願わくば、彼らの日常をもっと見せて欲しいのでどうか続編をお願いいたします。
    ラブラブの二人にいや子供たちも一緒に沢山の幸あれ!

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    10話がカギに

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    タイトルにもあらすじにも正直に言えばそんなに惹かれた訳じゃなく
    無料分がかなり多いから読もうかなという感じでこのお話に入っていった。
    案の定、1話を読んだ限りでは多分無料分の終了まで持たないなと。
    絵は綺麗で、ヒロイン椿のビジュアルも性格も嫌いではないけど
    どっぷり浸かるほどの気持ちも湧かなかった。
    相手役と思われる斗真さんも好きなビジュアルではあるものの(切れ長の目が好き)
    椿の母の養子と言っても、ふーん、それでって感じだった。

    だが、つまらない訳では無く、椿の不愛想だけど気持ちの優しい人柄や
    椿の実母である百合子さんから別れた娘を見てきて欲しいと命を受けた斗真さんも
    見かけに寄らず実直なのかなと思い始め、
    少しずつこのお話の中に自分が入り込んでいくかもという気持ちを持ち始めた頃10話に出会った。

    斗真さんから百合子さんに佐助さん(椿の父)を会わせたいとの話があり、一旦会わないと断言した椿だったが、
    お父さんの入院準備中に、引き出しから20年以上前の写真が見つかりハッとする。
    お父さんは椿に何も言わなかったけれど、本当はずっとずっと百合子さんを思い続け忘れられなかったのではないかと。
    その写真は父と母と椿がとても幸せそうな姿で映ったものと母一人の写真だった。
    お父さんは重い病でもう長くない事を知ってしまった傷心の椿を打ちのめす程の衝撃だった。
    そして二人を逢わせてあげようと決心する。

    当日、斗真さんは世間に隠れ母を連れて来る。
    病室のドアからそれこそ消え入りそうにひっそりと姿を現した百合子さん。
    長い年月を超えて再会した娘と母だが、
    それよりも私は佐助さんと百合子さんが時を超えてまだ想い合ってる姿に涙が止まらなかった。
    大袈裟な描写は無いのに、これを書いている今でも涙が出てきそうなほど私の感情を揺さぶった。
    今でもこんなに愛し合っているのに、家の為に政略結婚を選び夫と娘を置き去りにしなければならなかった心は本当に張り裂けるほど辛かっただろうと。
    思えば思う程涙があとからあとから溢れて困るほどだった。
    そしてここを読んだ瞬間、きっと課金しちゃうだろうなと思った。

    お話はまだ序盤。
    これから椿がどんな風に百合子さんと関わっていくのか。
    斗真さんやあと二人居る百合子さんの養子との絡みはどうなっていくのか。
    誰と恋をするのか。
    俄然興味が湧いてきた、今日です。

    • 5
  5. 評価:5.000 5.0

    思い出と共に

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    めちゃコミのトップに大きなバナーで紹介があったため。
    また、海軍夫の小さな文字に引かれたため読み始めました。
    私の亡くなった父は若い頃海軍の飛行機乗りだったので、少し違うけどそんな頃の父がちょっぴりでも分かるかななんて。

    昭和の初めの頃のお話。
    その頃は結婚って言っても殆どが親の決めた結婚で、このお話のヒロインなつ美もその一人。
    夫は帝国海軍の中尉でなつ美のお父様が決めた相手。
    会うことも無く結婚式当日となるが、そこに瀧昌さんなる人物は現れなかった。
    なつ美は黒の振袖を着て文欽高島田を結い、写真の瀧昌さんと並ぶことが結婚式だった。
    誰のための結婚式なのかと思うがその頃は家同士、後継ぎなど本人の意思とは違うところにあることが多かったらしい。
    (私が祖母から聞いた話だが)
    その後初めて瀧昌さんと会うのはなんと、2週間後。
    それも瀧昌さんが結婚前にお世話になってた上官の家。
    そこで江端瀧昌ですと自己紹介をされるが、その頃のいい家のお嬢さんは家族以外の男性と話したことが無い人が多くて、
    (これも以前祖母に聴いた事)
    なつ美も何を話していいか分からず黙って座っている姿がいじらしかった。

    瀧昌さんも真面目で実直な人の様で、堅いしちゃらちゃらしてないからこちらも固まってしまってて良き。
    お~いって声をかけてあげたくなるほどの出だし。
    その先を少し読むも生活の事は勿論だが、男女の事も初々しくてこのまま初夜を迎えられるのかなと読んでるこちらが心配しちゃうくらい。

    この二人が縁あって夫婦となり、だんだん自分たちの家庭を作っていくんだなと見守りたくなる。
    そしてこの時代では当たり前だったのかも知れないが、瀧昌さんが誠実な分将来的な話を全然しません。
    海軍の任務は当然極秘情報なので、いきなり何日も家を空けることも。
    何処に居るのかも、いつ帰ってくるのかも知らされないまま家庭を守らなければならなかった妻が
    どんな思いで生活していたのか、またどんな気持ちで夫を待っていたのか。
    昨日まで他人だった人とどうやって生活していくのかとても興味を引きました。

    • 4
  6. 評価:5.000 5.0

    まだ23話なんだけど

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    煌びやかなことも大事件も殆どないけれど
    人がちゃんとそこに居て仕事して生きてるって感じられる作品です。

    その中で私は黒澤さんにぞっこん。
    ビジュアルも好きだし中身も漢気があって。
    そしてあの色気。
    側に居て惑わされたい。
    ぎゅっと抱きしめて欲しいって本気で思えちゃうようなキャラです。
    あ~葵(森田)になりたい(笑)

    黒澤&森田コンビのお話が一番興味があるけれど、熊さん系マッチョ大好きな小津&そしてドンピシャな甘党大島。
    ちょびっと男にはついてない市川&可愛い坂元、おまけみたいだけど凄く素敵な大正時代の二人。
    それぞれにとても素敵なエピソードがあってそれが不自然じゃない。

    今ドはまりしています。

    これが完結して全てを読み終わった時
    きっとまた書きたくなるような気がします。

    まだ無料分を読んでいるところですが、課金決定な作品です。

    • 4
  7. 評価:5.000 5.0

    良き。

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    クェストのお薦め作品がとっかかりでした。
    読み始めたらヒロインとその相手役がとても魅力的で、そこに絡む別の男性も凄く素敵で思わず一気に読み進めていました。

    お話は2年続いてるセフレさん(とても素敵!)と飲んでる場面から始まる。
    ヒロイン美織が彼氏3年居ないって言ったら上司に心配されたと言う。
    すると彼から俺たち付き合っちゃう?美織ちゃんとなら上手くやれると半分冗談交じりで言われるが、
    元カレに勝手に期待され勝手に失望されたことがトラウマになっている美織は結構きつい言葉で断ってしまう。
    美織は恋愛ご無沙汰、仕事が生活の拠り所になっていた。

    そんな折、新人の教育係を仰せつかる。
    彼は院卒で優秀だったが、ビン底眼鏡、頭髪もっさり、コミュ力低いうわっと感じるような男子だった。
    先ずは定例のコンサルの来訪に一緒に付かせた。
    そのコンサルがなんとセフレさん。名前を榊さんと言った。
    榊さんは先日の気まずさも感じさせず、仕事ぶりもいい優秀な男性だった。
    (やっぱりこの人でいいじゃんと思った私)
    そんなか、蓼丸に大きなため息を吐かれ関係がバレたのかと思うも、その日一日の仕事の中でかなりの回数ため息をついていることが分かる。
    仕事も早く飲み込みもよく優秀な蓼丸だが、仕事は人間関係が大事と考えている美織はため息が感じ悪いと注意する。
    すると蓼丸は無意識だったと素直に謝り、好きな人と同じ部署になれなかったのが堪えていると告げる。

    その夜、内々懇親会と称して飲みに行った先で好きな人の事を探ると
    美織の同期である経理の鈴木さんだった。
    大学の先輩で初恋、近くに居ることが大切だと思いこの会社を受けたのだと言われる。
    そして恋愛指南をお願いされるがそれを断りたい美織は、私が言った業務を全部こなせたらやってもいいと言ってしまう。
    よろよろになりながらも頑張る蓼丸に心を動かされた美織は、彼の申し出を引き受け恋愛指南を始める。。。

    これが1.2話の内容です。
    なんか在りがちなストーリーですが、ここからどういう風に美織が彼を変えていくのか。
    蓼丸の恋は成就するのか。
    その後の二人の関係はどうなっていくのか。
    蓼丸がなんか素直で可愛くて興味を引きました。

    実は無料分の10話まで読了。
    この先の展開が気になりすぎて課金決定です。

    • 3
  8. 評価:3.000 3.0

    作者さんから

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    作者さんの他の作品が好きでこちらにも伺った。

    全話読了しました。(あらすじ端折ります)
    結論から言うとヒロイン(咲)に感情移入し辛かった。
    顔も可愛らしくて、行動も理解できたんだけど。
    途中から彼女の行動や言動に違和感をずっと覚えてて、相手役の陽希が可哀そうで仕方なかった。
    周りのキャラたちも丁寧に描かれてる、が、咲に振り回されて右往左往してるような感じに取れた。

    陽希や恋のライバル井竜くんのビジュアルは大好きで、最後までなんとか読めた一因でもある。

    咲は自分に親切にしてもらった時より、困ってる人が居たら親切にするということを心がけており、確かにそれを行動に移せてるいい子。
    ただ、途中から問題点が持ち上がると、なんだかんだと理由を付け、自己完結してしまう。
    それだけならいいが、時には人のせいにまでしちゃう。

    陽希は一貫して咲を好きでいて、最終的には告白する。
    咲が陽希の幼馴染の事が好きだと思い込み、それを一生懸命解決しようとする。
    陽希は丁寧に自分の心を伝えようとしているのに、咲は逃げ回ったり、聞いても信じなかったりと陽希を傷つけてるとしか思えない行動ばかりになる。

    その前から読むのが辛くなり、このあたりで止めようかと思ったが、咲や陽希と同じ高校で咲のバイト仲間井竜の存在が気になって、陽希と井竜どちらと付き合うことになるのか見定めようとなんとか最後まで読めた。

    咲が優しすぎるから優柔不断になるんだよねって思える人は、楽しく読めると思います。
    一途で真っ直ぐな気持ちを持って自分の好きな人に接していくというヒロインが好きって人は、少ししんどいかな。

    私は後者だったので、咲の言動や行動で周りが振り回されたり、特に陽希が傷ついていくのをあまり良しとできませんでした。
    だから☆-2です。

    • 5
  9. 評価:5.000 5.0

    やっぱり仕事できる男が好き

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    ヒロインである花織と年の差カップルの先生(斎)のお話。
    花織の可憐さと先生の仕事が出来るカッコよさに尽きるんだけど
    随所にキュンキュンするところが、散りばめてあり
    初めて結ばれた場面より、花織のお部屋に先生は彼氏だからと招く場面がきゅんときました。

    二人が結ばれるまで、なんか危なっかしいていうか
    先生がヘタレだったというか。
    そして凄く初心な花織なんだけど、えちシーンをみると意外と大胆なのかと思ってしまう。
    まぁ、それだけ先生に愛され身も心も委ねているんだろうなぁと思っている。
    そのえちシーン、結構激しいことしてるんだけど、絵が綺麗なので何度もリピしてみちゃう(笑)

    只今全て読んだところだが、斎の元カノである弁護士櫻木香子との離婚問題にあたり、斎がひた隠しにしていた事実が花織の知るところとなる。
    斎は要らぬ心配を掛けたくなくて黙っていたんだろうと思われるが、第三者から聞かされるのは辛かったと思う。
    それこそ、まだ未練があるのかと勘繰りたくなるもの。

    斎のビジュアルも含めて心意気が好きな私だけど、今回の事はやっぱり自分から花織に話すべきだったと思った。
    配信されていないこれからがとても楽しみである。

    • 2
  10. 評価:5.000 5.0

    切っ掛けはドラマ化

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    まずはドラマ化、おめでとうございます。

    このお話の取っ掛かりは私が大好きな俳優さんが主演することになってそこで初めて知った。
    なので、最初はこのお話の主人公はどんな人なのか、彼はどんな役を演じるのかという興味だった。

    医療物ということは知っていたが、それが総合診療科でその専門医である総合診療医というあまり耳馴染みのない医師をするのだなという事を読み始めて知った。

    主人公の徳重先生は穏やかで温かく、ともするボヤッと見えることも有り、そして患者を否定しない感じがした。
    だが、読み進めると、内に秘めた熱量が半端なく、自分で疑問に思ったことは結構シツコクとことん掘り下げる。
    患者さんが発したことを聞き逃さない様に耳を傾け、自分でしっかり考え分析し、ある程度の推測をし病名に当たりを付け、足りない事や分からない事は患者さんだけでなく、臆せず専門医にコンサルをお願いし、納得し、最後は自分できっちり責任を負うタイプの人だった。
    そして、少しだけ覗けばいいやと思っていた私は、すっかりこのお話の虜になっていた。

    私自身子供のころから身体が弱く、何度も入院し、幼稚園は1年しか通えず、二十歳まで生きられるのかと言われたこともあった。
    近年では昨年とても体調が悪く、浮腫みで歩けなくなったり、吐き気や頭痛、不眠とほぼ一年間を棒に振ったところだった。
    何件もの医療機関に掛かったが、結局原因は判明せず、なので病名が付かずお薬もいただけなかった。
    今はかなり元気になったが、あの時こんな先生が自分の傍にいてとことん話を聞いてくれたら、どんなに良かっただろうと思ったりもした。
    年齢的なこともあるが今もたくさんの先生にお世話になっている。
    それは本当に感謝している。

    総合診療科も存じているが、その専門医に診ていただいたことは実は無い。
    この科はまだまだ設置されている病院も少ないと思うが、徳重先生や滝野先生(徳重先生に憧れて整形外科より転科)の様な先生がもっと増えて、不安な患者を助けてくれたらホントにいいのになと思った。

    最後にきっと読者は何かしら思い当たることがあると思います。
    そしてこんな先生が居たらいいのにと願う事請け合いです。

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