5.0
シンデレラストーリー
貧しくて、生きるために男娼をしないとならない美しい青年ソラと、この世界における支配階層であるライカンと呼ばれる獣人の伯爵ナヴラスの物語。
ソラの辛い環境って言うのが、そこまでエグくなく描かれていたのが、むしろよかった。
割とソフトな読み味に仕上がっていると思う。
求め合う二人が可愛い。
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18944位 ?
貧しくて、生きるために男娼をしないとならない美しい青年ソラと、この世界における支配階層であるライカンと呼ばれる獣人の伯爵ナヴラスの物語。
ソラの辛い環境って言うのが、そこまでエグくなく描かれていたのが、むしろよかった。
割とソフトな読み味に仕上がっていると思う。
求め合う二人が可愛い。
題材が男性妊娠の研究なんで、当然エチエチ多めです。
まあ、ありがちな感じで、先生は所詮、研究対象としてしか自分を見てないんだ、と感じ、悩んでいくわけです。
そして、実はそうではなく、みたいな。
読んでて既視感しかなかったかなあ、正直。作者さんの作品の中では、それほどではないかも。
あと、井出先生ってキャラクターが物語に使役するためだけに出てきていて、なんだかなあ、と思った。
お姉さんが あんたお尻おっきくなった? て言うクダリは笑ったけど。
感情がストレートにでる元ヤクザちゃんと、感情が見えにくい無愛想な編集ってカップリングがまずいい!
設定を言われただけで、え?どんな話なんだろ!って気になります。
内容は、設定を生かしていて、二人が収まるべき場所に収まる。
無愛想な編集が内に秘めている、元ヤクザちゃん、そして元ヤクザちゃんの描く作品への愛が熱く燃え上がる。
そして、私が個人的に好きなのは序盤から出て来るが、元ヤクザちゃんと仲良しなヤクザの林くん。
いい感じに男臭くて好きなデザイン。彼のアラレもない姿が見たかったな、とか、勝手に思ったり。
エチエチシーンも綺麗でいい。いつもはオールバックの元ヤクザちゃんが、髪を下ろして幼い感じになってるのも、可愛い。
10話目まで。
とりあえずは捕獲したヤクザちゃんのお尻を開発したりして、楽しんでいる優等生な生徒会長、という図式。
恋愛はまだ芽生えてないかな?
エチエチ目当ての私としては、このままマッタリとエチエチしてくれてばいいのだけど、恋愛ものを読みたい人には、え?何これ?となるかも。
ただ、恋愛になりそうな予感はある。
それぞれ違う種族4人が館に住まい、恋愛を繰り広げる。
なんだけど、ちょっと薄いかな、と。
吸血鬼と淫魔に二人はエチエチの最短距離を駆け抜ける感じで、
そこまで至る交流や心理の変化が、サクサクすぎる。
だから、キャラクターがあんまり魅力的に思えなかった。
可愛いけどね。絵は。でも、なんかそれだけに思えた。
そして人間と狼男の恋も。
この二人には、吸血鬼と淫魔のカップルより長い年月が、その背後にあるはずなのに、それを残念ながら、感じられなかった。
こっちも、可愛いんだけどね。
全体的に薄いなあ、サクサク進むなあ、もうちょっと迂回して、二人でどっか出掛けたり、何か出来事に遭遇したり、して欲しいなあ、と思いました。
後はアレかな、エチエチシーン好きとしてはそっちも弱かったかな!
いや、これは自分がスケベで、いつも叫びまくり、しおふきまくりな、過激なのを見過ぎているからかな。
メインストーリーの二人のエチエチシーンはなく、想いが通じ合うまでが描かれている。ああ、これ、でっかい図体の雄臭いマサくんが実は受けで、ヒンヒン言わされたりしていたらもっと刺激的でよかったのに!と、食い足りない印象。
この作者の濡れ場を描く力量が、なかなか良い感じに高いため、なおさら思う。
見たかったなあ!と。
でも、それだけ読み手に思わせてしまうのは、この作品が素晴らしく、魅力的ってことなんだろう。
ただ、メインストーリーの後の話は、唐突過ぎて、え?ってなりました。
なんだか、メインストーリーの方に濡れ場がなかったから、バランスを取る為にエチエチがスタートしたみたいで。
あんまりそっちはノレなかったな。
絵は、相変わらず可愛い。
ガタイの良い男の子をこういう風に可愛く描けるのは、いいね。
ヒモ?みたいな感じのこともしていたチャラい男の子が、ある漫画を読んで感動、涙する。そしてその作者と直に出会い、物語が動いていく。。。
まず、相変わらず絵が良い。
良い意味で今風に洗練されていない。
アナログな感じで、素朴な愛らしさを感じる。
物語も大きく揺らさない、読み手を振り回すことがない。
ドラマティックではないが、癒される要素が多い。
この作者の作品のなかでは5点満点中3点くらいかな?という出来だが、素敵な作品には違いない。
この作者の書く男性の色気がたまんないんです。
身体もいいけど、特に表情の描き方が秀逸に感じる。
そんで、エッチで、少しバカなところが可愛い。
いや、この作品の受けはかなりおバカかも知れないが。
大好きな短編集。
単行本がどこかに行ってしまい、残念に思っていた。10年近く前のことだけど。
検索していたら出てきたので、懐かしくて、つい、買ってしまった。
それで読んだ。やはり素晴らしい。
絵が、素朴で、アナログっぽい暖かさが感じられて好きだし、何よりお話がしっかりしてる。
二人の関係性が 丁寧に 描かれている。
一方は熱烈に好きなんだけど、もう一方はそうでもなくて。
そんな関係性が揺れて、少しずつ変わって、そうでもないって思っていた方が、そうでもなくなっていく。
短編ってサクサク進み過ぎて情緒がないなあってのも多いけど、これは不思議と短編なのに、短いのに、せかせかしていない。むしろ、時間は緩やかにさえ、感じられる。
それが、心地良い。
普段はエロ目当てで、そういう傾向のばかり、読み漁りしていますが、たまに、こういうフィクションとして作り込まれた作品を読みたくなる。
お話がしっかりしている。
エロもあるけど、それだけではない。
男と男、出会った二人の関係性の揺れを、丁寧に描いている。
こういうのいいな。素敵だな。
幼稚なところが少しもなくて、悲しいけど深刻ではない。
深刻ぶる、というところがないから、大人って感じがするのかな、と思う。
ライカン ―伯爵獣と囚われた男●―