5.0
全話読めば良さがわかる
よくある悪役令嬢は「悪役」と書かれていても実際は「良い子」として描かれていることがほとんどだが、この作品の主人公は前半は本当に性格の悪い「悪役令嬢」として描かれていて、共感しづらい印象を抱く。しかし後半、主人公がそうなってしまった過去の壮絶な体験や、応援される主人公になるまでの心の葛藤が丁寧に描かれており、かなり深い内容になっている。パートナー役の王子も最初は「ただの良い人」という感じだが、それは表面だけで実は過去に辛い体験やそれに繋がる新たな真実が判明し、さらに主人公との関わりの中で彼も心理的な成長があり、その過程は涙なくして見ることはできない。
心の葛藤や精神的な成長の描写がリアル。納得のエンドで読み終わったあとはスッキリする。
前半だけだと良さがわからない作品なので、最後まで見ることをおすすめします。レビューも前半のみ読んで書いたものが多いのでもったいないなという印象。
- 2
悪役令嬢なので喜んで仕返しいたします