5.0
やっぱり原作が一番良いわ〜
大和和紀先生を知った初作品です。
小学生の時愛読していて、遊びに来た友達に貸したら、学校で返されて、
先生に見つかり没収されて、放課後には返してもらえてホッとしたと言う思い出のある作品です。
中高生がヒロインの恋愛物しか読んでいなかった私には新鮮で
女らしいとは言えない紅緒が、祖父に決められた許嫁の伊集院少尉の戦死の知らせに
長い髪をばっさり切り白い喪服?を着て、まだ結婚していなかったにも関わらず、
詰め寄る親戚を蹴散らして、伊集院家を守ると宣言する姿が印象的でした。
ギャグと真面目の配分が天才的なんですよね。
他にも素敵なキャラが多く、幼馴染で女形の蘭丸、雑誌編集長の冬星さん、少尉の部下の鬼島軍曹。
この頃から複数のイケメンにヒロインが好かれるのは王道だったんですね。
ガサツで色気もない紅緒がモテるなんて?と思う人もいるかと思いますが
許嫁が生きていると信じて頑張る姿は魅力的で、イケメンだからこそ紅緒の心意気に惚れるんだと思います。
さすが和紀先生、脇キャラにも一切手抜きがなく、
個人的には牢名主様と最後に紅緒の父親といい感じになる芸者さんが好きでした。
紅緒の友人環の「殿方に選ばれるのではなく、殿方を選ぶ」は今なら当たり前の事なのに
この時代の女性の生き方を考えると、無茶苦茶カッコ良いです。
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はいからさんが通る 新装版