5.0
歴史に疎くても楽しめる
和紀先生の漫画を長年愛読しているので、一体何歳頃に先生がこの作品を描かれたのか調べてみました。
作品は2009年から2017年の間描かれ、先生のお年は60代。
歴史に実在するけどそこまで有名ではない小野於通の伝記とも言える漫画を描こうと思えば
於通自身だけではなく、於通が生きていた時代(安土桃山〜江戸)背景から、関わった戦国武将
公家についてなど多くの情報を集めて読み(この年なら老眼で細かい字を読むのは辛い)
この作品を描き上げるなんて、さすが和紀先生と感心してしまいました。
於通に関しての予備知識はなく、歴史には疎いのですが
於通の自由な生き方(偉い人に呼ばれたり頼まれらガン無視はできないけど)と
男性中心の時代に強く生きる女性達(淀の方、ガラシャ、於ね、おふくなど)の姿
そして、戦国武将の生き様(特に真田親子)を堪能させていただきました。
これだけの長編だと登場キャラが多いのですが、飯綱の太夫は出番は少ないですが大好きで
最後のぬばたまの正体を明かした時には予想外すぎてびっくりしました。
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イシュタルの娘~小野於通伝~