5.0
苦しくても、心の真実を見つめ、守る人々。
交通事故で、脊髄損傷という障害を負うことになった樹(いつき)。彼を高校時代から片思いのつぐみの物語。恋愛を絡め、脊髄損傷の現実、また障碍者を取り巻く本人たちと家族の現実は悲しく、辛く涙してしまいます。相手の幸福を願うばかりに、別れを決心する恋人。娘の幸福の相手は、障害者ではなく、健常者だけだと、結婚を許さないお父さん。人の優しさが一層苦しみを深めます。しかし、どんな人生の苦しみも、自分の心にある真実を貫くことで、愛を守り、生きる意義を見出す、樹とつぐみは、本当に素晴らく輝いています。いつも葛藤を繰り返し、その上に、二人の家族と人々の生き方を築いて行く姿は、感動です。
-
2
パーフェクトワールド