5.0
何度読んでも涙が出る話
時代背景が今から約40年前に起こったことで、現在のように訪問介護やケアマネージャーなど認知症に対する情報が世間一般ではまだまだ浸透していない頃の話。
主人公のやっちゃんが、誰にも助けをもらえず困り果て、ご自慢のお母さんが変わっていく姿から病気が進行していき生前最後の面会で会ったときに認知症になる前のお母さんの姿がかすかに見えて『今までよく頑張ったね』という言葉でやっちゃんの全ての苦労が報われたと思うシーンで号泣しました。
主人公も当時は相当苦労していましたが、一番困っていたのは何よりもお母さんであり、本来の姿から変わっていき、それを認めたくないばかりに言動なども変化していく姿からも自分自身がいつこうなるか、または親族がそうなるかもしれないと気をつけないと思いました。
何度読んでも号泣する話で、漫画だからこそ読みやすくなっています。認知症に対する社会全体のさらなる認識、関心が広まってほしいです。他人事では無いからこそ、オススメします。
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48歳で認知症になった母