「一見意味のない文章だけど私にとっては覚えのある言葉。でも遊星さんが知ってるわけない」
傍受されるから適当な言葉を打っただけ?
『制服の二人』『公園のブランコ』『忘れないで』
桜子ちゃんの大切な記憶と遊星くんが断片的に思い出した記憶が今回重なった…。
遊星くんも桜子ちゃんに相当会いたかっただろうな。だからリスクを抱えてもメールに気持ちを託して桜子ちゃんが会いに来てくれる事を信じて待ってた。
「携帯使って大丈夫だったんですか?」の桜子ちゃんの問いかけに、「それは心配ないよ」って言った遊星くんの言葉が切なく感じたけど…
携帯を借りてた人に携帯を返して外でメールを送ってもらった遊星くんの覚悟は今回、この3つの言葉を桜子ちゃんに確認したかったから。この3つの言葉が無くても、桜子ちゃんに会いたかっただろうけど。
ある意味、遊星くんの賭けだったのかな。
桜子ちゃんなら分かってくれるだろうと。
だから桜子ちゃんと答え合わせをしたかったんだ…
桜子ちゃんも遊星くんに触れる様なキスをされて、悠馬くんへの想いと重なって涙が出たんだろうな…
遊星くんが悠馬くんだったら、それで遊星くんが15歳以前の記憶を思い出したら、この二人の未来は幸せになれるんじゃないの…?
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桜のひめごと ~裏吉原恋事変~
018話
第9話(2)