1.0
1話冒頭の処刑のシーンは残酷で見るのも嫌なシーンだったが、タイトル以降の赤ちゃん時代からのキイラの成長を示す内容には「謙遜かつ誠実な子に育った」とか、幼くして母を亡くした分 父の愛情を求めて自分磨きに励んでいたとある。そんなにも健気に頑張っている娘に見向きもせず冷たくした父親は人として終わっている。太公として人の上に立つべき人間では無い。そんな男だからポッと出の本当の素性もわからない人間達につけいられるのだ。この作品のここまでのストーリーには矛盾が多く、冒頭のメイドたちはキイラに冷たくは無いし、死から回帰してからの周辺の人々も優しい。1度目の処刑前には弟が牢に助けようとして来ている。でもそのエピソードは5話になってから突然書かれていて、前後の人々の感情や対応に一貫性が感じられず不思議すぎる。実際処刑される直前のキイラはいくらコゼットの登場で動揺してたとはいえ、冷血で傲慢なお嬢様にしか描かれていない。勿論コゼットが陰湿なのは伝わっていたが、キイラと周辺がおかしい。そしてここに来て父親である太公にも異変?
ストーリーをまとめられないなら登場人物を増やせば増やすほど壊滅的な話になるのでは?とはいえ好きで読み進める方もあるのだから、私の読解力に問題があるのかもしれない。この後ちゃんと話が進めば理解できるかもしれないが、ここまでの整合性のないストーリーを作者も編集の方も気にならないのだろうか?
この先を読み続けるのはきついかも。
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実は私が本物だった
006話
第6話