前話のコメに、そんな言い方したらミアを養子にするのは復讐みたい、弟は憎くてもミアは姪だし、何よりフィリアが大事に思ってる妹だから保護してくれるんだよね?って書いたんだけど、ミアへの愛情もあったけどやっぱり復讐だった···
後半フィリアのミアへの思いが語られたからミアも救われるいい話になったけど、そもそも伯母様は事実をミアに、このタイミングで伝える必要があったかしら?
ミアが既に両親を見切っているのはわかっていたのだから、ミアを保護したいのなら姪だということと、大事な弟子の大切な妹だからと言うだけで十分だったと思うんだけど。
だって、弟たちのしたことにミアは何の責任もなくて、こんな大変な時にわざわざ衝撃的で罪悪感を抱かせるようなこと、聞かせる必要なくない? 真実を告げることで実子から拒絶される(子を失う、ある意味奪われる)ってのが弟への復讐で、その復讐の対象にはミアも含まれてたとも読めるけど、そもそもミア自身には何の罪もないことはこの伯母ならわかってるはずなんだが。
それにフィリアがこの人の実子だということはまずはフィリアが知るべきで、ミアも真実は知った方がいいけど、それにはもう少し落ち着いてからでよかっただろう。あえてこんなミアの誕生がフィリアを更に不幸にしたのだと印象付ける言い方をする必要はなくて(ミアなら思い当たるから)、もっと伝え方に配慮できたのではと思ってしまう。
聡明そうな伯母にこんなよくわからない言動をさせたのは、フィリアの出自を明かすことと、ミアがフィリアに対して罪悪感を持った後に姉の愛を知るっていう過程を読者に見せる為だろう。
最終的にはいい話っぽく締められてるけど、これではこの伯母が思慮の足りない姪を傷付ける人になっちゃうじゃん。フィリアの実母なのに。
-
4
完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる
047話
第20章 姉と妹(4)