まあなんか、デミアンは一貫してるよね。
王座に就く為に取れる限りの手段を取ってきて、その過程でクロエを振り向かせたくなり、その為に手段を選ばなかった。
彼にとってはそれが当然だし、罪悪感がないので謝罪して理解を得ようなんていう発想はない。
バレた時の反応はさすがにわかるから隠してたわけだけど、知られたからといって既に彼女は自分を愛していて、自分は愛も財も身分も与えてるのだから、なんの問題がある?ってことなんだろう。
むしろ、これだけの仕打ちをされても俺のこと好きだろ?を求めてる感じさえあるよね。
クロエに惹かれて彼女の心を得たいと思っても、彼女の気持ちを尊重したり、尊厳を守るなんていうことは彼の辞書にはない。
デミアン母が心配していたように強欲でそれに素直なだけでなく(しかもそれができる立場に生まれてしまった)、残念ながら本当の意味での愛を知らなかったのね。
だから、大事なのはクロエだけでお腹の子供は邪魔とか言っちゃう。
デミアンの気持ちはそうでも、その言葉はクロエを傷つける。そのことがわからないのか、わかってても彼にとってはどうでもいいことなんだろう。
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その品格に反抗を
043話
第43話