洸のこと、誰よりわかってあげられるのはわたしだけ。
残念だけど、そう思ってたのは成海だけで、実際はそうじゃない。
もっと自分に優しい言葉で告げられるならまだ粘れたのに、もう成海への配慮は一切なくて、それだけ洸の決意が固いのがわかってしまった。
もうほんとはわかってたんだよね、何をしても洸が側に居てくれないってこと。自分を見てくれることはないってこと。
だけど最後に足掻きたかったし、洸の優しさにかけたかった。
洸はそれを全部振り切った。
洸は心苦しくて辛いと思う。
だけどそれは中途半端なことをしてしまった自分のせいだから、受け止めるしかない。そんなことはわかってるし、それをしても今は双葉に向き合いたい強い気持ちが勝つんだね。
成海と洸のキス、一方的なものだった。
そこに洸の意思も気持ちも何もなかった。事実としてあっただけだったのか。
それなのに下手な優しさと自分の贖罪を重ねた。洸のしたことの罪は大きかったな。
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アオハライド
179話
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