ああ、母にしてもらってたことを槙生に求めたのかと思ったけど、してもらったことというよりただ母の反応を無意識に思い出してただけだったんだ。
そして母のいない現実に気がついてしまったんだね。
槙生のへーは相槌だったのか。ちゃんと続きを聞いてくれた。無関心なわけじゃなかった。
他人だからと言ってしまうあたりは槙生らしいけど、叔母が何者でも朝が目立ったことにはならないっていうのはほんとにそうね。
ほんの一部だけど、朝が母にかけられた言葉が出てきた。あまり優しさの感じられるものではなくて、槙生に投げつけられた言葉ほど酷くはないけど、本質は同じような感じがする。
だけど朝に拒否反応はなくて、そこに愛情を感じてたからなのか、それともそれが当たり前でそういうものだと思ってたからなのか。
最後の誤魔化した鰻が、朝の上手く言葉にできない様々な感情を表してるように見えた。
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違国日記
023話
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