考えることに辿り着くまでに年月がかかったね。
現在からするとそれはほんのわずかな時間だろうけど、当時のゼノにとっては長い時間だっただろうし、それだけ孤独だったのだと思う。
だけどようやく自分の能力の意味に気付いた。
何か意味があるのなら、それをよすがに生きていくことができる。
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考えることに辿り着くまでに年月がかかったね。
現在からするとそれはほんのわずかな時間だろうけど、当時のゼノにとっては長い時間だっただろうし、それだけ孤独だったのだと思う。
だけどようやく自分の能力の意味に気付いた。
何か意味があるのなら、それをよすがに生きていくことができる。
そうか、ゼノの願いは聞いてもらえない。
これだけ過酷な宿命を背負わせておきながら。
緋龍王が亡くなり、初代の仲間が世を去った今、ゼノの能力はなんのためなのかと思うよね。
わかってはいたけれど、ようやく得られた心の平穏をくれたカヤも逝ってしまった、という表現なのか、実際にカヤが骨になってしまうまで手を握ってそうしていたのか。
お空の上でまた会おうという約束も、ゼノには守ることができない。
これはまだ初代たちが亡くなって数年から十数年くらいの出来事だろう。
このあとゼノはどんな歳月を過ごしていくのかな。
カヤと出会えてよかったけど、いずれカヤも逝ってしまう。
そんなゼノにとってのカヤの何気ない言葉は刺さってしまうね···
ゼノが自分のことを俺や僕などの一人称を使わずに名前で呼ぶのは、カヤの影響なのね。他に呼んでくれる人がいないから、自分で呼んであげるって、なんて寂しいの。
だけどそのことがゼノを現在まで支えてきたのかもしれない。
そしてこの頃の無邪気な振る舞いが、今のゼノに繋がってる?
自分以外は次代が生まれて代替わりをしているという事実。
仲間が既にこの世に居ない、自分も城を出て居場所を失ってるところに、これはショックが大きいな。
優しそうな人に助けられてよかった。
せつないな。
そんな簡単な言葉では表せないけど、おいていかないでというゼノがせつなかった。
しかもこの後、何代もの三龍の寿命がつきるのを感じて見送って(その場には行かないのかもしれないけど)、自分は残り続けることになる。
白龍は最後に会いに来なかったゼノを思ったのね。
ゼノが他の龍の能力を発揮するようになるのは、初代が亡くなってからなのかしら。まだ青龍の力は見てないわね。
そうか、三人と別れる頃には不死だということは察してたのか···
だから一人残ったのね。
そして三人の動向はずっと感じてて。
皆の寿命を感知するなんてせつないね。
いつ不死身だということに気がついたのかな。
ずっと一人で高華と緋龍王の跡継ぎを守ってきたのだろうけど、でもそれでは高華のためにならないのでは。
いつまで経ってもゼノの力が必要になってしまうけど、その後放浪していたようだから、何かこのあときっかけがあるのかな。
初代の白龍も自分を訪ねて来いと言ったのね。
当代とはみんな性格が違うけど、根底に流れるものは受け継いできたのかな。
ゼノはどうして自分だけ残ろうと思ったのか。
この時はまだ能力はわかってなかったのだろうし、自分よりも目立って凄絶な時を過ごしてきた三人を解放してあげたかったのかな。
ゼノだって表立って戦いにさらされなかったたけで、心の内ではいろいろと辛かっただろうに。
えっ
王はゼノに何も伝えないまま逝ってしまったの?
いつか自分で気付くから? でも、それだとずっと自分の身体に恐怖を抱いたままになるのに···
王が元気な時ならその能力を使わせたくなくて教えなかったと思えるけど、弱っていたなら教えていってくれてもよかったんじゃ。
ゼノはどうやって気付くことになるんだろう。
黄龍の能力は四龍の最後の砦なのだと、最後の一人になっても緋龍王を守るためなのだと思ってたけど、このエピソードを読みながら、次の緋龍王を迎えるための不死なのかなと思ってきた。
そして初代の緋龍王、髪は赤いしヨナに似てる感じはするけど、雰囲気はスウォンに似てない?
ゼノがスウォンに遭遇したとき、驚いてたよね。それはヨナと深く関わりのある人物だからわかったのだとあの時は思ったけど、もしかして緋龍王の血を感じとったとかないかな。
生まれ変わりなら離れていてもわかるみたいだから違うんだろうけど、スウォンにも何かあったりしない? もしくは盾とか矛とか。
王は気付いても、その力の本性をゼノに教えなかったのね。
まだ幼すぎると思ったのかしら。
なぜ四龍なのに自分だけ戦闘能力がないのかと不思議に思うし、仲間たちが傷つくのを見ればもどかしいよね。
緋龍王は四龍の能力を把握してたわけじゃなかったの?
わかってたら、目立った力を持たないゼノが過酷な運命だと、もっと早く気付いてたはずだもんね。
傷の治りが早いことで、不死だとわかったということなのかな。
ゼノがつけていたあの髪飾り?は、緋龍王のものだったのね。
そして緋龍王の出自がこれまた思い出せない。緋龍が地上に降りて、人間になったの?
暁のヨナ
317話
第105話 あかい星が昇る(1/3)