二人の幸せは願ってもないんだけど…。
それよりも…なんでいきなりエヴァさんが政治顧問?何の下積みも人脈もないよね?結婚商売をしているような物語の実情に合わないよね?何の目的があって…アラゴンの出身だからいざという時の外交カ―ドにするため?手元に置いとくためとかかな。確か王家の血筋を引く私生児、だけど婚外子で亡命しているんだから人脈なんてないし使いようがないんじゃ。アラゴン内でも上層部のごく限られた人しか彼女のことは知らないはず。セブランでもアラゴン出身は明かしているけどそれ以上は明かせない。何もかも表に出せないんだから。やっぱり政治手腕よりも血筋を握っておいて利用しようという陛下の戦略の一端かな。エヴァさんにとっても陛下の庇護下にある方が安全。厄介者でしかないし。政府の高官の地位につけておけば、アラゴンの側も容易にコンタクトは取れない。アラゴンの王家の血筋は握っているぞ…と。王家にしてみれば自分らの血筋に何かあったらセブランに頼るしかないわけだ。ところでエヴァさん…恋人って女性じゃぁ…。どちらの人生も生きづらい人だな。
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結婚商売
140話
結婚商売(140)