5.0
美形もブスも結局他人を消費してるよね…
作品内でも言われてるけど、結局のところ美形はブスを貶したり笑いにしたりして消費することがあるもののブスも美形に性的な魅力や憧れを押付けて消費することもあるわけで、ある意味お互い様で不毛な話なんだわ。これから読む人、あるいは読んだ人に勘違いして欲しくないのは「ブスだけが被害者では無い」と言うこと。この作品を読んで「この世は美形をもてはやしブスを落とす、クソみたいな世界だ!ルッキズムだ!」としか理解出来ない人はもう一度読み直した方がいい。
「顔はいいけど声がね…」「チビはマイナスポイントだけど顔がいいから許せる…」「スタイルいいけど顔は…」こんなふうに、顔が良かろうがスタイルが良かろうが、必ずどこかで勝手に評価され消費される。不当な扱いをされ苦しんでいるであろうブス達でさえ他人を評価し消費する。仮に顔もスタイルも声も全て良い人がいたとしても…世間はそういう人を無責任に神格化しアイドル化し理想を押し付けて型にはめようとする。消費しようとするわけだ。
こういうことを言うと決まって「顔もスタイルも良くないやつがどんな扱いを受けてきたか、お前に何がわかる!?」なんていう人が出てくるわけで。でも、そういう人は結局のところ他人の上辺(外見)しか見ないでその人の本質をしっかり捉えようとして無いってことなんだよね。
だからこういうルッキズムうんぬんは不毛でありお互い様な話なんだから、美形もブスも一方的に被害者ヅラするのはやめた方がいいと思う。そう思わせられる作品かな。
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ブスなんて言わないで