5.0
全ての人に読んでほしい
恥ずかしながら自分が子どもを授かるまで、私の中で「妊娠・出産は奇跡」という言葉だけが一人歩きしその本質を全く理解していませんでした。
その通り何の疑いもなく順調に進んでいた妊娠生活でしたが、34週で赤ちゃんの病気が分かり即入院。
その後予定帝王切開で出産しましたが、あの時産科の先生に病気を見つけてもらえなかったら赤ちゃんは確実に助からなかったと思います。
助かったとしても後遺症が残っていたかもしれません。
この漫画を読むと結婚8年目でようやく授かり泣いて喜んだこと、エコーで見る赤ちゃんが可愛くて可愛いくて1日に何回も見返していたこと、お腹が大きくなるにつれ本当に産めるのだろうかと怖くなったこと、赤ちゃんの病気の宣告が突然で信じられず先行きの見えない不安に毎日泣いたこと、やっと会うことができた嬉しさに心が震えたこと。
いろんなことを思い出します。
病気の影響で産声も聞けず心配で心が張り裂けそうでしたが、何よりも会えて本当に嬉しかった。
頑張って産まれてきてくれた。本当に本当に、ありがとう。それだけでした。
そして世の母達がどれだけ偉大か思い知りました。
妊娠・出産がいかに壮絶かもっと声をあげてもいいはずですが、ここにあるように世間では「妊娠・出産は病気ではないからそれが当たり前」なんですよね。
私はこの経験で人に対してもっと優しくなれました。
いかに自分が支えられて生きてこれたか。
妊娠・出産を経験しなくとも、この漫画はそれに気づかせてくれます。
全ての方におすすめしたいです。
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コウノドリ