5.0
少し救われます
私も被虐待児でした。
そんな私が少し癒されました。
でも、虐待されてる子供のことが、自分と重なり、胸が締め付けられます。
私が受けた虐待は死ぬほどではなかったけど、あの頃についた心の傷は未だに消えません。死ぬまで残ると思います。
社会に虐待を軽んじて欲しくない。
高校卒業を機に家から逃げることを選択する勇気があったから、独り立ちして、多くの救いを受け、愛を教えてくれる人たちとも出会い、自分を愛することを知り、その傷に抗って、何とか人生の伴侶にも出会いました。
今は幸せですし、私はラッキーでした。
虐待されていることを、されていた過去を認めたり、他人に話すことはとても難しいのです。だから時間がかかります。
子供にとって、生きるために親はなくてはならないから、その存在を否定することは、自分の存在すら否定するようで、苦しいのです。愛されていなかったことを認めるのは難しいです。
この本に20年前に出会えていたら、私は迷わず児童福祉士になったでしょう。
今後も多くの人に読んで貰いたいし、何なら学校の授業に取り入れてでも、この本からたくさんの事を学び取ってほしいです。
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児童福祉司 一貫田逸子