5.0
無くならない、いじめ問題
まず、漫画だからこそ復讐内容が過激なのはわかる。
いじめる側の人間の過去も漫画だから読み手にも伝わる。
過去にいじめを受けてたり、家庭環境が良くなかったりと様々あるだろう。
故に復讐された内容がヒドイとか、やりすぎだと思わせてしまうのだと思う。
しかし、現実にはどうだろうか。
いじめる側の人間の過去を知る方法があろうか?
知る必要があるのだろうか?
いじめられる側には、そんなものどうでもいいし、
考えてる余裕だってない。
むしろこの現状から逃げ出したい、助けてほしいと思っている。
「どうして自分がこんな目に?」「なぜ自分だけ?」と。
そして、その延長線が「死にたい」になってしまう。
だからこそ、「復讐したい」「同じ目に遭わせてやりたい」
という感情だって抱いてしまうのだ。
しかし、現実にはそうは行かない。
『いじめがより強いものになってしまう』という恐怖もあるからだ。
しかし、本作の様に復讐が出来る環境になってしまえば、
『相手をとことん壊してやりたい』などの反動的衝動に駆り立てられるだろう。
本作の様な復讐は過激だったり非現実的ではあるが、
僕はいじめる側も何らかの報復・処罰を受けるべきだと、
改めて思わされた。
憎しみは憎しみしか生まないかもしれないが。
- 9
イジメ返し