4.0
禄ちゃんはあの事故からずっと罪悪感を持ち続けてていて、今でも、何をしていても、平気なふりをして心のどこかで深く苦しんでいるんだなぁ。
お姉さんにはもしかしたらのぞみちゃんの声が聞こえていて、そんな禄ちゃんを家に招くことや田沢湖へ誘うことで、時が経っても癒されることのない傷を少しでも癒えるように…と考えているように感じた。ストレートなやり方ではないけれど、ある種口頭で色々言われるよりも何か響くものがあるような気がする。
それに、そうすることが姉から妹へのひとつの弔いなのかもと思う。
カンナがハルタを亡くした時も思ったけど、恋人とか、友達とか、家族とかじゃなく、まだ名前のついていない関係の人を亡くした時って、人は誰かとその喪失感を共有したり、想いを消化する術を見つけることがなかなか難しいのかも…。
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潔く柔く
082話
潔く柔く ACT6(12)