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愛と狂気は紙一重?
主人公の少女は、記憶喪失の上声が出ないため、周りから誤解を受け、陰湿な虐めを受けて日々を侯爵家の下働きとして、過ごしているのですが…
もともとは貴族出身。
ただ、幼い頃の悲惨な経験から、全てを失い記憶を失い、その時迎えにきた侯爵家の次男、カミーユに引き取られ、下女として働く事になるのですが…
このカミーユ、表面上は皆に慕われる優しくイケメンな貴公子。
ただし本性はだいぶヤンデレ?
多分、主人公の少女の家族を奪ったのは、このカミーユ、かとおもわれます。
記憶や声を奪ったのも、カミーユの可能性が…
この世界には、アルカナという異能を持つ人達がいて、カミーユもその一人。
カミーユはその力を使い、ユリアから声を奪い、周りの人達から孤立するよう仕向けます。
下働きの中でも、わざとユリアだけを特別扱いして、周りが嫉妬に駆られてユリアに陰湿な虐めをしているのを、陰から眺めて喜びを感じるなど、人の心理を上手くついて、孤立するユリアが自分だけを頼るように仕向けていきます。
ただし、その行動が行き過ぎた時、予定外の事態が生じ、ユリアが邸から追い出されてしまい、ユリアは運良く、アルカナ持ちの貴族に助けられます。
記憶喪失後、初めて外の世界に触れたユリア。
これまでとは違い、皆が親切に接してくれて、だいぶ心身共に癒されますが、それでも表面上の優しいカミーユしか知らないユリアは、カミーユのいるラファイエット侯爵家に戻りたいと願い、助けてくれた貴族、グレンに別れも告げずに邸を脱け出し、カミーユの元に戻るのですが…
その時にはカミーユの異常性が表面化。
ユリアを隠し部屋に閉じ込め&愛という名の暴力で、ユリアを従えようとするように。
正直、この辺りまでは読んでて胸糞悪くなります!
ユリアを取り巻く環境が最悪だし、性格病んでる人が多いしで。
でも、今後のグレンに期待が。
どうやらユリアもアルカナ持ちの貴族だったようだし、もしかして、カミーユのユリアに対する執着は、アルカナが関係しているのかな?とか、気になります。
出来ることなら、これまでユリアに酷いことした人達には、しっかり報いを受けさせて欲しいです!
今後どういった展開になるのか、気になります。
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狂愛と純愛