確かに不安だったんだろうけど、自分だって「好き」も「愛してる」も言ってなかったくせに、なんで一方的に黒木の気持ち決めつけて諦めてんの?
ていうか何を勝手に疲れてんの?
この状況で、彼女に“いらない”って言われて傷ついたけど本当に別れられたらどうしようそんなの嫌だって思うのが一番なんじゃなくて
「どうせ俺は代わりだったから捨てられるんだ。もう疲れた」が一番最初に浮かぶことの時点で、なんかもう本当に残念でしかないわ。
稲葉なら、黒木を傷つけたことを一番に考えるよ。
不安要素があったとはいえ、妊娠中の奥さんがいるのに誕生日の日に他の女とやっといて、何自分が一番傷ついて疲れたみたいな態度とってんだろって思う。
自分がしでかしたくせに、自分が傷つけられた側ですみたいな顔してあっさり引くような男は稲葉には勝てるわけがないわ。
ここであっさり引いといて、離婚後しつこくつきまとわれても鬱陶しいだけなんだけど。
黒木のことが好きなら、ここで黒木を好きなんだってちゃんと必死で伝えて引き留めるべきだったんだよ。
一番優先するのは彼女をどうしたら失わずに済むかってことなのに、俺疲れちゃったよってなってる時点で無いわ。
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隣の元カレくん
064話
31話 凍り付いた時間(2)/おまけ19 その日の夜