コシアブラさんの投稿一覧

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評価5 29% 2
評価4 43% 3
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1 - 7件目/全7件
  1. 評価:5.000 5.0

    読了!

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    音楽の時間に教わる「ドナドナ」の世界の悲しみを徹底的に描いた作品。ドナドナたちのサバイバルと解放。一歩踏み外せば崖を転落するようなスリルが続きます。伏線が実によくできていて面白いです。
    絶望的な世界観ながら、主人公が最後まで絶望しないところがよいです。あらゆる立場の葛藤を描いているので、ラートリー家の弟以外は大体共感できました。
    最終的に、レイは親孝行ができましたね。自分の子どもを鬼に食わせずに済んだのですから。シスター・クローネも、「クソガキ」たちに託した甲斐がありましたね。
    あと、最近自分が出産したせいか、背景や脇役の子どもたちが可愛くてやられます。食いしん坊で太めの彼なんか好きです。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    鬼と人は紙一重?

    修行・戦闘シーンが多く、少年に受けている理由の1つかなと思いました。未成年キャラの年齢上下が絵柄でちょっと分かりにくいです。進撃の巨人を読んだことがある人は、成人なら巨人の方が好きかも。でもこの作品も人物ごとによく作り込まれていて続きが気になります。
    鬼になる人間も、鬼狩りになる人間も、命にまつわる重い背景を抱えていることが多く、鬼と人の分かれ道も結構危ういもんだと思いました。人の心の中の鬼の部分を嗅ぎつけて利用する鬼側ラスボスの恐ろしいこと…。パワハラ?シーンで元上司を思い出してしまいました。無駄にこわい人キライ。
    自分が臨月妊婦なのもあり、猪少年や始まりの呼吸の人のエピソードが結構刺さります。

    • 1
  3. 評価:4.000 4.0

    最初はさくっと読める分物足りないと思ってましたが、読み進めるうちに自分の中の評価が変わり、星1つ足し4つにしてレビュー書き直しました。
    絵は簡潔ですが、妙にエピソードに現実味があり、社会から見落とされがちな境遇の人を多く描いているように思います。そういう点で沖田×華さんの作品を読んでいる感覚に近い。人の死がからむ作品だけあって、とことん救いのない話、胸糞悪い話もあります(全部じゃないですが)。不妊治療の人の話は読んでいてつらかった。死役所職員の背景を読み進めると、目が離せなくなります。彼らは続く日々に途方にくれないんだろうか。シ村さんの定規で書いたような口がパックリ開いた時が怖すぎです。

    • 1
  4. 評価:2.000 2.0

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    心理描写は細やか。リアルさはちょっと物足りない。終盤の長くしつこい性描写がせっかくのラブストーリーにみそをつけた感あり。
    高校生のシュウジ目線で描かれているから世界の状況がよくわからないのも理解できるし、物語の伏線・背景が全て明かされるべきとは思わないので、そこは別に良い。ただ、北海道がほぼ孤立状態なのに、燃料や食糧が何とかなっているのが、つっこみたくなる。自分がいい歳になってから読んだせいか、カワハラさんの苦悩をもっと掘り下げてほしかった。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    メイン2人それぞれの抱える寂しさに胸が締めつけられるものの、ちゃんとほっとできる、救いのある作品。登場人物間で生じた誤解も解けていくところが個人的に好き。最初は何ともムカつく人物だと思っていたヒロインの父親にも、最終的には「良かったね」と言ってあげたくなる。単純に、ヒロインがかわいくて羨ましい。結構長いので、一気読みしたい人にはちょっときついかも。

    • 0
  6. 評価:3.000 3.0

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    高校生たちの言葉遣いに時代を感じる…。ヒロインは超絶美人高校生の設定ですが、最初から怖すぎて能面か夜叉に見えてしまい、大人っぽすぎて高校生にも見えず、頭の中で変換しながら読みました。
    彼女は魔性だけど悪女ではない、と思うのは私が女だから?彼女が奪われたものを思うと、生きて自分の足で立っているために必要な行動と思うと、全て納得できてしまう(だからって本当にやるかって所はありますが)。もしかしたら、かつて自らを守れなかった自分自身への怒りが原動力となって、退路を絶っているのかも知れません。立場の弱い女性キャラに優しい所が、救いを感じます。ある意味男前なヒロイン。

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  7. 評価:4.000 4.0

    起きてしまったことの重みを感じる。

    久々に漫画で寝不足になりました。こういう幽霊のとらえ方は初めてかも知れません。
    絵はたしかにもう一歩ですが、キャラクターデザインは良いので、登場人物に愛着が持てます。最終話読後、無性に名残惜しくなります。まどか、元気になって…(泣)
    生きている者も、死んでしまった者も、起きてしまったことによる苦しみを抱えてますね。真犯人の背景が100%は明らかにならないので余計不気味です。凶悪犯罪、どれも現実にやる人がいるからぞっとする。
    ダークな部分とは対照的に、高校生の初々しい胸キュンが、いい歳の私も楽しく読めました。またこの作者の作品を読みたいです。

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