5.0
自分が作りたいから作るスタンスだった野本さんが、いつの間にか春日さんのため、春日さんと一緒に食事するために料理することを考える。
友情を通り越したこのモヤモヤした感情が恋愛感情だと気づくことに、違和感を感じる人がいるかもしれない。
でも恋愛って必ずしも性愛を感じるものではないし、この二人は純粋に、この人と家族になりたいという気持ちで一緒にいることを選んでいくのだと思う。
食やジェンダーに対する思いが、「家族」というバックボーンに影響されている描写も、キツイ人にはキツイとおもう。
でも、リアルにそういうことってあるよなって思うし、自分も思い当たる節がある。
久々に心動かされる素敵な作品に出会いました。
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作りたい女と食べたい女