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孤独な皇帝と使い捨ての皇后の、絆を育む話
無料分のノッケから、血生臭いシ−ンからが始まります。
ヒロインのメレディスは公爵家の娘では有るものの、下働きのメイドとの娘で、母は公爵夫人と嫡女からの度重なる虐めや暴力に耐えかねて、屋敷を出てしまってから、外にも出してもらえずヒッソリと暮らして来ました。
ある日、突然、父親の公爵から、皇帝に嫁ぐ事を宣告されます。一度も名さえ呼ばれたことの無い父親からです。理由を尋ねても答えられず、彼女に選択肢は有りませんでした。
そして、式場で初めて会った皇帝は、生気も乏しく咳込み、今にも倒れそうな人物。式を挙げただけで、それ以降は、同席せずに不在。そこまで病弱な皇帝に嫁ぐ事を、誰一人彼女に予め教える人は居ませんでした。ここで、彼女の位置が明らかになります。つまり、世間からも名ばかりの家族からも、四面楚歌で、信頼出来る味方は侍女一人だと言う事。
体裁ばかりの心情的には劣悪な環境で育った割には、素直なメレディスは、病弱な皇帝への配慮で、一度皇帝宮へ参内を断りながら、義務として訪れてみると、スプラッターな場面展開を見ることに!
此処で最期を迎えるのを回避する為、特別な秘密を明かす事になります。「治癒の力」母親からの遺伝ですが、この国では、王から排除された歴史が有り、この秘密を明かす事、ましてや皇帝に告げる事は両刃の剣でした。然し、味方の余りに少なく、自分を助けてくれるかもしれない唯一の存在に巡り会えた事に、皇帝テオドルは、信用出来ないながらも、他に策はないので共闘する事になります。
使い捨ての一人の女性と、味方が少なく常に命を狙われている皇帝!
互いが互いの生死を握っている状況とは言え、少しずつの歩み寄りや行動が、信頼や、果てには愛情に結び付いてくれそうな予感がします。
そして、それぞれの抱える問題とリベンジが果たされる未来を願って、星5つで。
絵は、シンプルで、派手さは無いですが、それがお話しには合っていて良いと思います。
まだ、配信が多く無いので、盛り上がりはコレからでしょうが、この際ファンタジーでもバイオレンス満載の格闘シ−ンが、有っても良いかと!闘う皇帝が見てみたい。続きを是非、お早く。楽しみです。
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嫁ぎ先は病弱な皇帝でした