20年以上も前の解決済みの事件の顛末など、知らなくてもいい事なのに、あえて当事者に聞かせるとか残酷の極みだと思った。
おそらく、汀さんに対して当時から違和感を感じていたのかもしれないが、根拠のない二人の想像だとしても、それを聞いた彼がどういう反応をするのか容易に想像がつくはず。
職業柄、人の心理に興味があるにせよ、絶望のどん底に突き落とした人間の反応を見たいだけだとしたら、ただのサイコパス。罪悪感に苛まれた彼が自◯するかもしれない可能性も分かっていたはずで、追い詰めて◯殺に追い込みたかったのか。
彼に聞かせた目的が見えなくて、天達先生の行動が不気味。
そしてライカは、自分達の考察が汀さんに聞かれている事に気付いてる、たぶん。
久能くんの発言の合間に『想像だ』と何度も挟んでいるのは、汀さんに対する配慮にも思えた。
ライカには天達先生が久能くんにとって要注意人物に見えただろうな。
最後、天達先生にかけた言葉の意味が何なのか。いや、タブレットの向こうにいる汀さんにかけた言葉だったのか。
久能くんの前置きと汀さんに対する配慮(汀さんもケアされる人と言った事)がありながらも、事の顛末を聞いた汀さんのショックと絶望、罪悪感の描写がリアル過ぎて、汀さんが本当に気の毒だった。
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ミステリと言う勿れ
161話
episode19-3 -セピアの仮説- -3