3.0
40話まで読みましたが
40話で多分完結と思われます。
興入れする王女のお付きとして他国に来ているのに自国でと同じようにエデルを虐待し、国王のオルティウスより自国の王妃を尊重する言動を貫く無礼千万なバーネット夫人の存在が目ざわりで仕方のない序盤。淡々とエデルに尽くし、頑なな心を解きほぐしていくオルティウスが素敵なので、なんとか読み進めました。
エデルとオルティウスの2人の描写は骨太で安心して見ていられるのだけど、次々と出てくる悪役の絡みかたにひねりが足りないというか、余韻が足りないというか。ラストの叔父上の反逆にはいろんな悪い人物が絡んでいたのだけど、伏線で前々から匂わせておくとかしてくれないとサラッと流れてしまう。私利私欲だけのクズな人と信念で動いている人の、読後の印象の強さに差が出なかったのが残念。
エデルとオルティウスのカップルが素敵だったことは揺るがないが、終盤は力技だった。魅力的な側近たちがいたのだから、「報告」だけでなく彼らの目線とかで語ってくれたら良かったのになと思ってしまった。
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黒狼王と白銀の贄姫 辺境の地で最愛を得る