5.0
素適なお話です!
家族に虐げられた令嬢が苦境にある王子と出会って....というよくある設定、絵がキレイで読みやすいです。
とにかく、ちびウィルが可愛い。クラリスの笑顔がくったくなくて素適。二人のやりとりがほほえましくて、どんどん読み進んでしまいました。
さほど長い作品ではないのですが、伏線もきちんと回収されるし、クライマックスの展開もこの作品らしくてとても良かったです。
悪人やその末路の描写もえげつなさが感じられず、全編を通して「この作品らしい」やさしい雰囲気がありました。剣を介しての兄弟対決ならば、殺伐とした展用や結末がありがち。そこに冒頭からの設定の「呪い」と「クラリスの存在意義」がからむことで物語に一貫性が生まれました。こんなに完成度の高い作品に出会えて感無量です。
ラストは賛否あるようですが、私としては素適な結末だったと思います。一緒に苦難を乗りこえてきた2人の物語、即結婚とかより逆にしっくりきました。
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呪われ皇子と暮らすことになりまして!