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フィールグッド
LGBTQが普通という環境で学生時代を送った身としては(ヨーロッパ)、この二人の生活は普通の普通で、何も起こらない。ストレスフリーの「自分らしい」生活を追い求めたミレニアル世代のテンプレ的ライフスタイルなんだと思う。それにレシピを組み合わせて実用本にもする。全体にフィールグッド、延々と流していられるテレビドラマ。アイデアの勝利。好きなものを追求して作り出したスマッシュヒット。
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LGBTQが普通という環境で学生時代を送った身としては(ヨーロッパ)、この二人の生活は普通の普通で、何も起こらない。ストレスフリーの「自分らしい」生活を追い求めたミレニアル世代のテンプレ的ライフスタイルなんだと思う。それにレシピを組み合わせて実用本にもする。全体にフィールグッド、延々と流していられるテレビドラマ。アイデアの勝利。好きなものを追求して作り出したスマッシュヒット。
素人にはなかなか入りにくい精神疾患の世界の入門書とも言えるでしょうか。先生が隠れた天才とか、昔の恋人の悲しいエピソードとか、はたまた精神疾患は心が弱いからとか、心が弱いままで生きていける社会がいい社会だとか、そういう余計なストーリーの潤滑油のような仕掛けはさておき、専門的な知識へのアクセスが容易になります。パニック障害なんてすごくハードルの高い領域ですし。
かろりのつやごとでファンになりました。今は仕事中のお供です。毎日2回更新、楽しみにしています。単行本買おうかどうか迷ってますが、愛蔵版絵本のような趣もあって、持っていても長く読めそうです。子供も、子供の子供も読めそうです。こちらもとても可愛い。この作家さんは丁寧で、日本語もお手本みたいだし、行儀マニュアルとしても読めます。
ウシジマくんや九条の大罪はまだ、日常の影に潜む悪、というか普通私たちが出会う人々の話でしたが、こうなるとハリウッドです。どこからこんな主題やキャラを見つけてくるのか。ブレイキングバッド、日本版です。どこで化学の先生が出てくるのでしょう。
大きいです。心理学が優れてます。子供をいたぶるお父さんに無理矢理キスされて、それ以来女に目覚める小学校の先生。
今年、作者買いをした作家の一人。大奥でびっくりした後、この短編集で腑に落ちました。とても人間というものを知ったストーリーテラーです。大奥は途中でお涙時代劇になってしまい、初めのオリジナルな歴史解釈が普通の歴史物になってしまって、かえってがっかりしたけれど、この短編は良かった。よしながふみさんは短編の作家だと思います。一つのキャラクターにこだわって長引かせるより、すごく練った心理劇で人間を駒のように扱う方が向いていると思う。
紫式部の源氏物語は社会小説、政治小説の堂々たるスケールを持っていた。現代では少し拗らせた中年の夢見る女子が作り出した、ひねくれたハーレクインロマンスとなった。ただ、「あはれ」とか、自然、とか、和歌、とか、山桜の大和魂、とか、そういう漠然としたパラダイムの広報力のおかげで何か深い思想があるみたいな印象を与えている。作者はこの1000年の物語を10代の少女が夢中になる読み物にした点で、その辺の学者よりも勲章もの。一方で、漫画の魅力が原典に接近するそれ以上の努力を妨げてしまったことは、源氏から深い文化思想や、グローバル世界における、西洋的ヒューマニズムを超える物語の可能性を探る、限りない展望を奪ってしまった。
ウシジマくんは20年ぶりに読んだマンガだった。今の日本社会を知りたければこれを読め!って知り合いの学者先生に勧められてイヤイヤ読んだ。絵で無理だった。九条は絵が芸術レベル。話はいまいち。
人事もの、なんてジャンルがあると知った2022年。ある意味源氏物語。王道です。
画のテクニックもあまりないようだし、キャラクターに現実味もない。なのにうっかり読んでしまって今も配信を待っているのは、これがまさにマンガらしいマンガだからです!文章だけでも、テレビドラマでも、この絶妙な不気味さは表せない。
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