5.0
粋な設定する先生
最初に女子高校生がファミレスの店長に恋をする。45歳のバツ1子ども有りのさもない中年男…。その男の何が良くてと思っていたら、女子高校生のあきらちゃんなりの理由があった。この理由も納得できる…けど若いだけに情熱的。
若さもあってか、相手の都合や状況を顧みず、店長が具合悪くて休んだ時も風雨の中を押しかけるように自宅に行ったりもした。
だけど、店長が実はずっと自分の夢(小説家)を目指す、内面は熱い人だったみたい。家庭を壊して可愛い息子を母子家庭にさせてまで…。
店長が本が好きで古本市に行くのについて行くあきらちゃん。
この時はあきらちゃんの言葉や思っている事を漫画家先生は書かない。あきらちゃんの表情だけ…。なのに、あきらちゃんが変わり始めるキッカケのようなものを感じてしまった。(私だけ?)
あきらちゃんの本当にやりたい事好きな事…陸上。
今、店長と同じ時代同じ時間に生きて居るけど、方向性が違うんだよ。
そして年齢も違うし。将来性が沢山あるあきらちゃん。に対して頑張っても夢が叶うか分からない店長…。
最初は純粋な恋が始まりだったけど、店長から何かを学び取って行くように見えてきた。
みんな出発点も方向や速度も違うけど、自分なりの生き方を今生きているんだね。だから、やり直しの利くあきらちゃんには諦めて欲しくないし、店長にも其れなりに頑張って欲しい。
昔、先輩が言っていた言葉を思い出した。《今、今と言う間に今は無く、今と言う間に今は去り行く》と。
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恋は雨上がりのように