5.0
唯一無二の短剣が見えて抜ける相手
兎に角、この絵の人物の線のタッチが好き!色使いも全体的に落ち着いた仕上がりが良い!カラーなんだけど、どの色にもグレーとブラウンを混ぜて、ほんの少し足した色使い…もしくは、グレーとブラウンの混色の薄い色のフィルターを乗せた感じが、優しさを引き出している。
ストーリーはと言うと、13話の最新話まででも、十分読み応えがあって良かった。
8歳で両親を亡くして、ギース伯爵家の養女になって、酷い仕打ちを受けていたカレンディアが、年老いた公爵に嫁いで行くはなし。
ギース家にいるよりもずっと良いと、喜んで伯爵家を出た。
最初に会った老人が、公爵だと思ったら執事で、出て来た本人は、目を見張る程素敵な人だった。だけど、公爵本人(アルノー)は自分が結婚する事さえ知らなかった。
何せ、年齢は70歳は過ぎているらしいし、寝てばかりいる御方。何故(?_?;そうなったか…が少しずつ明かされて来ると、悲惨な人生を過ごしてきたのがわかる。
国や、国民を守る為、何度も戦火のくぐり抜いて、英雄と讃えられ銅像まで建っている。
そして守りたい人を守れなかったと、みずからの腹に圏を刺した…。そこが、アルノー公爵の(○ぬに○ねない)呪いのはじまりになった。
死神が現れて「その剣が見えて、抜いてくれる人に出会えるまで」不老不死の身体になってしまった。
カレンディアと出会うまで半世紀かかった事になる。
二人は、ちょっとした言葉の言い間違えや勘違いで、悩んだりモンモンしたりしても、何とか和解できて行く。だって、年齢差50歳、戦争しか知らないし、女性とデートとか多分した事が無い。その二人を見守る執事のレイリーと、かる~い感じの皇太子が良い味出す助っ人かな。紆余曲折を経て何とか、皇太子の持って来た招待状…先代皇帝の誕生祭に夫婦で出席する事になった。多分、ギース伯爵一家が出席して、一悶着ありそうな予感…。
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眠り公爵の花嫁