初夜に別の部屋に行って休もうとするルークを見て涙するエレナ。泣いている彼女をひとりにしてはおけないとエレナを抱きしめるルーク。そんな彼を見て、将来やって来る別れの日も自分が泣けば一緒にいてくれるのか、という期待が頭をよぎり、その直後に自分の浅ましい考えに自己嫌悪するエレナ。好きな相手の優しさを利用して自分のもとにつなぎとめようとは一切思わず、ただただ相手の幸せだけを考えるエレナの心がとても切ないです。
-
3
34954位 ?
初夜に別の部屋に行って休もうとするルークを見て涙するエレナ。泣いている彼女をひとりにしてはおけないとエレナを抱きしめるルーク。そんな彼を見て、将来やって来る別れの日も自分が泣けば一緒にいてくれるのか、という期待が頭をよぎり、その直後に自分の浅ましい考えに自己嫌悪するエレナ。好きな相手の優しさを利用して自分のもとにつなぎとめようとは一切思わず、ただただ相手の幸せだけを考えるエレナの心がとても切ないです。
ヒーローが故郷に帰るときには快く別れよう、と決心するヒロイン。ヒロインを束縛するようなことはしない、と心に決めるヒーロー。早くお互いの本当の気持ちに気づいてほしいです。この作者の方が使う日本語表現は美しく心地良いです。
「連れていきます。これ以上あのような言葉に晒したくありません」。格好いいー
本当に絵がキレイで話も面白く気に入っています。ビアンカと伯爵の年の差は10才くらいだと思いますが、伯爵が19才のときに9才のビアンカと結婚したと考えると会うたびに泣いている少女をどう扱ってよいかわからず、戦争に行って稼いだお金を好きに使わせてあげることしかできず、ビアンカのほうは寂しくて、顔だけいいつまらない男にひっかかったというところでしょうか。でも現世では伯爵の良さに気づいていくのだと思います。続きが楽しみです。
偽りの婚姻で愛をあざむく
008話
初夜に流れる涙