明日香の願いに応えようとしていた猪郷の元に、烏丸会が蟷螂会に先制攻撃をしかけたという知らせが入る。後手に回ったかと落胆する猪郷だった。猪郷が今後どう動くかが肝心なところである。その頃祇園では明日香が抗争の件を知り、猪郷に抗争の沈静化をと心の中で切に願っていた。
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明日香の願いに応えようとしていた猪郷の元に、烏丸会が蟷螂会に先制攻撃をしかけたという知らせが入る。後手に回ったかと落胆する猪郷だった。猪郷が今後どう動くかが肝心なところである。その頃祇園では明日香が抗争の件を知り、猪郷に抗争の沈静化をと心の中で切に願っていた。
民力党と繋がっている蟷螂会が烏丸会のシマである京都に陰で進出してきていた。烏丸会と抗争になっても構わないとほざく。明日香はフィクサーである猪郷さんに、これ以上京の街に血の雨が降らないように出来ないかと懇願する。猪郷さんは明日香が自分のことより、京の街や祇園の事を一番に思う明日香の人柄に、女帝の資質を見いだす。明日香の力になってくれるといいのだが。
明日香を案じて川の字で寝てくれたよし野のおかあさんと房子ねえさんにはさまれ眠りについた明日香だったが、拉致された時の事を夢で見てうなされ目を覚ます。おかあさん、房子ねえさんがすぐに気付き大丈夫と言い聞かせるが、明日香の不安はまだ取れそうにもない。蟷螂会は烏丸会に連絡をいれてきた。
明日香は3日間休みを取り、よし野のおかあさん、房子ねえさんと心の傷を癒すためゆっくりとした時間を過ごした。そしてお休みしていた女紅場に出向く。途中康平に偶然修会い、自分を助けてくれた件に礼を言う。そして修行をを始めた。女紅場では美佳に会うが美佳は相変わらず明日香にライバル心を燃やし明日香にも辛くあたる。美佳には相変わらずついていけないと思いつつ帰路を辿ると房子ねえさんから謙司が来ていることを聞かされ、謙司に暫く祇園に来ない様にと頼む。謙司は了承するが、自分が好いているのは美佳ではなく明日香だと告げて帰って行った。
久しぶりに雪乃さんねえさんとお座敷に出た明日香。そこで舞妓の水揚げの話になり、明日香はムキになってしまい雪乃さんねえさん嗜められる。房子ねえさんから明日香が大変な目にあったことを聞いていた雪乃さんねえさんは明日香と祇園の町を案ずる。
烏丸会に呼び出された蟷螂会だが、やたら強気に出てきた。民力党の亀田派と繋がっているからだ。生意気な蟷螂会だが、明日香には猪郷さんというフィクサーがついている。なんとかしてくれる筈だ。猪郷さんとよし野のおかあさんと野昔の関係性も気になるところだ。
蟷螂会の回し者に拉致された明日香だったが、烏丸会の会長、組員、伊達会長、大翔組長、そして康平のおかげで帰還できた。娘を心配するようにことの成り行きを見守っていた伊達によし野まで送ってもらい、よし野のおかあさんと房子ねえさんの元に戻り、明日香の身を案じていたおかあさん達も涙を流して再開を喜ぶ。今後、岐阜の蟷螂会と抗争が起こるのか、また明日香が巻き込まれないといいのだが。
謙司のマンションで寸でのところで蟷螂会の奴らに処女を奪われそうになったが、烏丸会の面々にに助けられた明日香。伊達も大翔も烏丸会の会長もひと安心するが、この件でこの後抗争が起こりそうな予感がする。
今までの居心地の良かった環境に友達を初めて連れて行ったところ、思いのほか友達とお店の人たちが盛り上がり、疎外感を感じた萌ちゃん。嫉妬心などの初めての感情に辛くなり、ホストの楓に電話してしまう。駆けつけた楓の優しい対応にホロリとしてしまう萌ちゃん。ホストにはまるきっかけとなっていくのか?
明日香と謙司が蟷螂会の男たちによって毒牙にかかってしまいそうになっている。一刻を争う、伊達のおじさん、大翔さん、烏丸会の皆さん早く明日香を助けてあげてください。
女帝花舞
110話
第12巻 第6話 急襲-1