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大翔の組長が菱和のヒットマンに肩を撃たれるが、幸い大したケガにはならなかった。彩香が動き、大翔と菱和の間に五條烏丸会の篠原会長が入り仲裁していく方向に話は向かった。ここでも彩香が女帝としての片鱗をみせる。
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大翔の組長が菱和のヒットマンに肩を撃たれるが、幸い大したケガにはならなかった。彩香が動き、大翔と菱和の間に五條烏丸会の篠原会長が入り仲裁していく方向に話は向かった。ここでも彩香が女帝としての片鱗をみせる。
吾妻征四郎と明日香のおねいさん芸妓の雪乃さんおねえさんは道ならぬ恋愛をしている。いかんせん吾妻は女癖が悪いようだ。明日香の舞妓としてのお店だしの日、夜遅くに明日香へ御祝儀を渡す為だといってよし野に現れる。昔、吾妻との事で自殺未遂をした雪乃が今も吾妻と続いている事を察し、よし野のおかあさんは吾妻の事を良く思っていない。雪乃も吾妻との付き合いに悩み涙を流したりする。現に吾妻はよし野に身元を隠し明日香をお茶屋さんの席に呼んだのだ。
大阪での動きは一旦収まったが、抗争はまだ終わっていなかった。菱分が手配した中国人のヒットマンが三田村か大翔の二代目を狙うため東京にいた。伊達や賢吾はヒットマンを止める為連絡を取ろうとするが上手くいかない。そしてヒットマンは離れた場所から大翔の二代目に銃口を向ける。どうか撃たれてしまう前に、なんとか間に合って欲しい。
明日香の晴れの日、お店だしの日を迎えた。見習いさんから舞妓さんへ初日は雪乃さんねえさんに舞妓仕様のお化粧を施して貰う。そしてよし野のおかあさんが用意してくれた着物に袖を通し男衆さんに着付けて貰う。よし野のおかあさんに呼ばれた明日香は舞妓の心得を聞き、明日香も世話になっている祇園の人達に早く恩返し出来る様にと心持ちをのべる。よし野のおかあさんは屋形の慣習に則らず、明日香には舞妓になっても明日香という本名で勝負していくようにと告げる。お店出しの朝挨拶回りに向かう明日香を、伊達、康平がよし野のおかあさん、房子さんねえさん、そして多くの人と共に送り出す。祇園の町で女帝へなって欲しいと願う母の彩香は明日香の晴れ舞台を見に行くことはしなかったが、伊達からテレビに明日香が写ると聞かされ、お店を休みテレビに写る明日香を見つめ母親としての涙を流すのだ。
明日香が京の町に来て早くも2年目になろうとしていた。この間、色んなことがあったと思い返し感慨にふける。大晦日によし野のおかあさんと房子さんおねえさんと共に八坂神社に御詣りに行き新年を迎える。年明けから舞妓になる。よし野のおかあさんや房子さんおねえさんは明日香以上に舞妓として気張れる様にと八坂さんにお願いしてくれている様子を傍で感じ、明日香も感謝と共に奮起する。よし野の明日香のもとに武士から手紙が届き明日香は武士の様子を伺えた事に喜び、服役している武士に返事をしたためる。2人の気持ちは1つだった。
賢吾の放った銃弾は幸い直人の右腕をか擦った程度ですんだ。これ以上争わない様にと彩香と沙也が飛び出し、彩香が体を張って止める。そして彩香によって、菱和会と大翔の一連の抗争には裏があった事を直人や賢吾は知ることとなる。菱和と大翔の仲を取り持つ役割を五條烏丸会の篠原会長に託したと伝える。これで、一連の抗争劇が終息してくれるとよいのだが。
菱和の跡目争いで権藤は汚い手を使い堀田を殺した。だが権藤に人望は無い、下の者も権藤がしんだら伊達につけばいいといい放つ。伊達の声がけで幹部がこの一連の権藤と伊達の抗争の行方を倉庫で見ていた。やはり権藤には菱和の跡目は任せられないと断言する。権藤は後がなくなるが伊達を道連れにしようとするが、逆に伊達に撃たれて死ぬこととなる。菱和と大翔の抗争を収め様と倉庫の外に出た伊達に向かい賢吾が発泡する。伊達の安否は?
権藤は塚原がいると信じ南港の倉庫へと向かう。そこに直人もやってきて倉庫に入る。彩香達もさすがに倉庫へは踏み込めず外で身を隠しつつ事の行方を見守る。大翔の賢吾も権藤と直人を確認し、1度に2人を殺ればヤクザの世界で名を上げられると確信する。
彩香と沙也はすんでのところで直人に車に乗り込まれて直人の車は走り出してしまう。タクシーで直人の車を追う彩香。権藤のいちみは直人達を警戒し銃を携帯し待ち合わせ場所に向かう。バイクで権藤を追っていた賢吾は権藤のいちみが銃を持っている事を確認する。彩香は伊達組と権藤組の抗争を止めることが出来るのか。
権藤のいちみが塚原に連絡を取るが、薫が機転を効かし塚原の携帯を壊し、権藤と連絡をつきづらくする。直人は権頭のいちみを南港に呼び出す手配をした。大翔の賢吾は権藤に動きがあったことでバイクで後をつける。彩香は十三の町で自分の出発点になったお店に沙也と足を運ぶと、そこから直人が出て来る。どうやらその店が伊達組のセーフティーハウスになっていたようだ。綾香は直人と話せるのか。
女帝
535話
隠然たる実力(1)