3.0
貴族としての振る舞いだとか心持ちみたいなものをちゃんと描こうとしている作品だな、とは思うのだけど、それ故に登場人物たちの感情が読めなかったり表情がわかりにくかったりでなかなか感情移入ができない作品でもあるな、と感じた。能書が多いともとれるというか。登場人物の本当の望みみたいなものが立場的にすっきり見えないというか。結局どうしたいんだよって思う場面がちらほらある。
絵柄は好みの問題だと思うんだけど、絶世の美女、みたいな表現がされている割に絵柄の系統が可愛い系に寄っているせいもあっていまいちわからない。
装飾とかの描き込みはすごいと思ったので単純に最初の設定とあってないだけなのかなーという印象。
最初の婚約破棄に関しては全てカティアが仕組んだ暇つぶしってことが判明してこの人めちゃくちゃこわー!って思ったんだけど、その次から始まった番の話に関しては取ってつけたような「番」という存在に違和感しか感じないというか、急にオメガバース?とも思って混乱した。番自体がオメガバースのふんわりしたとこだけもらいました、みたいな感じもしてなんでそんなざっくりした設定を…?と首を傾げてしまった。
魔法もあるのかないのか正直微妙な存在感だし、番設定もふんわりしてるしでなんとなく宙ぶらりんの印象だな、と思いました。
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身に覚えのない理由で婚約破棄されましたけれど、仮面の下が醜いだなんて、一体誰が言ったのかしら?