4.0
王道でありつつお約束ではない
主人公はアラサーの女医。結婚秒読みだったはずの恋人を、年下看護師に寝取られ破局するところから物語はスタート。自立心が高いことを理由に過去の恋人たちに振られ続けてきたことや、元恋人の浮気に長年気付かなかったことのストレスを同僚に打ち明けたをきっかけに、件の年下看護師の(自分が寝取った元恋人との)婚約パーティーに恋人同士のフリをして参加することになり――というのはよくある(?)パターンだけど、安易にエロスに走らないのは読んでいて安心。お陰である意味では心の傷にもなってしまっている主人公の芯の強さや、寡黙ながらも感情の機微に敏い同僚の誠実さにも説得力が出てストーリーを受け入れやすい。元恋人と年下看護師の方もどうやら雲行きが怪しくなり、年下看護師には結婚に対する執着と、そうならざるを得なくなった過去があるようで……?といった展開を見せてきていますが、個人的にヒール役に正当性を見出すような展開は好みではないので星4としました。
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偽装カレシに愛されてしまいました