5.0
アキオくんの話、最初は陰湿な感じでつまらないと思っていたけど、壁にぶつかり気持ちを整理して前に進む姿はとても清々しかった。
安定した仕事を辞めてまで踏み込んだ漫画の連載に関するお話。なかなか進まない連載の話に葛藤や不安や期待やこれまで積み重ねた努力が伝わって目頭が熱くなった。
人の努力を考えずに自分の都合だけで物事を進めて来る人はいる、期待だけを煽って餌を吊るすような真似をして人の人生に踏み込んで何の責任も感じない人も沢山いる。
アキオくんの言う通り、信頼関係があれば乗り越えられる事もあったと思う。編集者には非を認めて欲しかったし、あの飄々とした態度には最後まで腹が立った。けれどアキオくんの出した答えは素晴らしいと思った。
アキオくんは1人で作品を産み出してきたけれど、いつもそばで応援してくれる友達の存在も大きかったと思う。サラさんのように芸術家目線で真っ直ぐな気持ちを伝えてくれる人もいてくれてよかった。痛い所をつかれて相当悔しかったと思う。自分が一番わかってるのに決断できないジレンマ。
漫画を捨てる前にジルにも会えてよかった。
長年頑張ってきた漫画を最後まで完成させて欲しい。応援してくれる人がいると辛い時も頑張れる気がするな。
どうしようもなくなった時に前に進める勇気をもらえるそんなお話でした。
仕事に悩んで1歩踏み出したい人には是非読んで欲しい。
- 10